「サマーバケーション」オマケ/いいやつとわるいやつ
ーーーーー気に食わねぇ。
タレ目の嬢ちゃんの肩越し、まるで今にも俺に殴りかからんばかりに敵意むき出しの大男。
何よりハナについたのは、自分は清廉潔白でございといったその好青年風の面(ツラ)。それから、「俺の方が正しくてお前は間違ってる」と決めつけるような視線。
そして最後に腹が立ったのは、「この女は俺の方が好きみたいだけどな」と、下らない優越感に浸った自分自身にだ。
別に、俺の知った事じゃ無い。全然美人でもない、ヤラせてもくれない、仕事の利害関係があるわけでもない、こ