育児による心の傷を癒やす方法

2020年6月24日に起きた町田市虐待死事件を知った時、私は嗚咽のしすぎで息が止まりました。頭の中で「落ち着け、私じゃない」と何回も唱えて呼吸を取り戻した後、ドクドクと響く鼓動の中で「今日は早めに帰宅してほしい」と夫にLINEを打ちました。私は仕事が手につかなくなり早退。夫も早めに帰宅し、残った家事と子どもが寝るまでのルーチンをこなしてくれました。

その日は、事件のことを頭から追い払えず「私だったかもしれない」と勝手にシンクロ率を上げて落ち込んでいました。それでも寝れないほどではなく、事件を思い見ながらもいつの間に寝ていました。
瞬間的な「フラッシュバックに近い状態」はありましたが、「トラウマ」ではないと感じています。

それは、夫がワンオペ双子育児の辛さに気づいてくれない、あの頃とは違う姿勢であること。私が求めるパートナーとしての姿に近づいている証だと思います。

社会から置き去りにされた経験は、消せない深い傷だと思っていましたが、日常の暮らしの中で傷は癒やされているようです。
子どもの成長があるのはもちろんのこと、一番の背景は、夫が一人前の父親になることで傷を癒やす日常を取り戻した。からだと思います。
夫が今程度の親意識、双子親として腹をくくったレベルで出産を迎えていれば、乳児期を楽しみ、たくさんの笑顔の中で過ごせたことでしょう。

事件から1週間が経ちましたが、24日以降の続報は見つけられません。双子母が孤立していった過程や、地域コミュニティに参加しなかった(できなかった)理由などを知りたいと思っています。なぜなら、私と彼女の分岐点がどこにあったのかを探ることは、続く双子親の助けになると思うからです。

双子育児は楽しい!と大手を振って発信できるように、力をつけていきたいです。

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