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2022.08.15 第2節 バイエルン vs ヴォルフスブルク(H)

開幕を勝利したバイエルン。第2節はホーム戦。
ヴォルフスブルクはコバチ率いるヴォルフスブルクで、新旧監督対決。
ちなみにコバチはバイエルン監督時代は批判されてはいたけれど、個人的には決して悪い監督ではないと思っていたりする。

スタメンはこちら

前回と同じメンツだし、めんどいから同じ画像を流用

前回とメンバー変更なし。

試合展開だが、開始から10分はなかなかしんどい感じ。サイド圧縮で広くピッチを使わせないような立ち回りで上手くプレスをかけていた。
かなり高いインテンシティで来られたので最初は浮足立つことも多かったが、積極的な中盤のヘルプもありなんとかいなすことができた。

ヴォルフスブルクは守備の構築もしっかりしており、受けに回った時も焦らずどっしり構えて対応。
バイエルンが上手くハイプレスをくぐり抜けていたので、その後は無理はしない方向になったのかもしれない。ずっと冷静に陣形を整えて守りを固め、時に鋭いロングパスでカウンターを仕掛けたりという戦い。

そんな中で粘り強く敵陣を揺さぶり、ムシアラがゴールをこじ開けると、あとは割と楽な展開に。
結果こそ2-0ではあったが、引いた相手への実戦経験を積むという意味ではスコアと勝利以上に価値のあるゲームになったという印象。

終わった後の両チームの雰囲気も良く、同日に行われたチェルシーvsスパーズとは対照的であった。ノーサイド!

以下個人レビュー

・マネ オフサイドでゴールが2回ほど取り消しになってしまったが、逆に言えば2回ネットを揺らしている。まだバイエルンのパスタイミングに完全順応はできていないだろうし、パスの出し手もまた然り。連携を深めてゴールを量産してほしい。

・ニャブリ 2トップの一角として紹介されていたが、実質的には右WGだった。現状は右WGのファーストチョイスか。
突破力に注目されがちだが何気に足元の技術が高いのでキープ力があり、リンクマンとしての役割を高い水準でこなしていた。昨期の調子良い時のサネみたいな感じ。今回は前半でお役御免。

・ミュラー 右WGとしての紹介されていたが実質的にはやはりトップ下。というか、前線が流動的に立ち回るのでこのチームの初期配置の意味はそこまで濃くはない。
要所要所で顔を出し、守備で人が足りないところも上手くカバー。先制点となったムシアラへのラストパス、そしてキミッヒのミドルをフリックしてゴールも重ね、満点の輝き。

・ムシアラ 個人的MOMは彼。なんやこれ、天才すぎる。ヌルッとしたドリブル突破で脚光を浴びていたが、ボランチ経験で培われたリンクマンとしての能力もそうだが、オフェンスとして必要な技術が全て抜き出てきつつある。とにかくシュートが上手すぎる。
貴重な先制点をこじ開けてくれたため、チームを一気に楽にしてくれた。何度も言うが天才。

・ザビッツァー 前節に引き続き八面六臂の躍動。今節ではゴールとはならずとも積極的なザビ砲が射出され、本人も気持ちよくプレー出来ていた印象。完全復調。
黒子的な役割が存外にハマり守備面での貢献が素晴らしく、ゴレツカ不在の穴を感じさせない。

・キミッヒ ザビッツァーとイケメンボランチコンビを組む彼も前節に引き続き活躍。キミッヒがディフェンシブでザビッツァーがオフェンシブと言う印象を得そうだが、実際はほぼ逆なのが面白い。2点目は実質的にはキミッヒのゴールと言っても過言じゃない。これからも頼みます。

・デイビス ムシアラと一緒に相手守備陣に混乱を与えていた戦術破壊兵器。一人で運べる強さもあるのに、今節では積極的に中央でプレーしており、捕まえ辛さに一層の磨きがかかった。
昨期のサネのような立ち回りもできるようになってきたため、より一層厄介なプレーヤーに昇華。

・パヴァール 右SBとして出場。開幕前のセンター固定宣言とは一体何だったのか。しかし蓋を開けてみれば実に楽しそうに攻撃に参加しており、小気味良いミドルなんぞもガンガン放ってくださる。
デイビスほどではないにしても中央でのオフェンスに上手く絡んでおり、そう言う意味ではセンターでのプレー希望を叶えてあげられているのかもしれない。

・ウパメカノ 昨期の頼りなさはどこへやら、自信を持って相手の攻撃をシャットアウトしクリーンシートに貢献。必要時には自身で運び、オフにはなったがセットプレーからネットも揺らすなど、イキイキとプレーしていた印象。デリフト加入で良い刺激を受けたのか、レベルが向上した人筆頭。

・リュカ 対人戦に定評のあるこの頼れる兄貴もクリーンシートに貢献。対角線ロングフィードを狡猾に狙う意識も見られ、相手からすると更に厄介な存在へと進化中。この人もデリフト加入で刺激を受けたのか、安定感を第一とするプレーが第一選択になってきた印象。

・ノイアー 前節でのやらかしを反省してか、無難なプレーに終始…かと思いきや、センターサークル付近までへの果敢な飛び出しでピンチを防いだりとノイアー節は健在。やっぱりノイアーはそうでなきゃ! というか、ノイアーなら多少やらかしても許す。

・サネ ニャブリに代わって後半から出場。現在のオフェンス陣で最も立場的に苦境に立たされている人。
今回も本来持つ輝きを見せつけるには至らず。とは言え得意としていない右でのプレーだったので情状酌量の余地はある。尚、本人の名誉のために言うと、得意の左サイドに流れた時は良い攻撃を見せていたし、守備も根性で頑張っていた。
しかしムシアラがどんどん進化し、コマンが戻ってくるとなると、サネももう一段の殻を破っていただかなくてはならないか。

・テル マネに代わって途中出場。懐疑的な目を向けられていた17歳の凡人などと世間の目は厳しかったかもしれないが、そんな逆境でこそ燃えるのか、わずか10分程度とはいえ闘志溢れるプレー・才能の片鱗を見せつけてくれた。
サイドに張るのが好きなので、しばらく自由にプレーさせて自信をつけて貰いたい。

・ジロー ムシアラに代わって途中出場。あまりプレーに関与できなかったが、時間的に仕方なし。今はザビッツァーが好調なのもあるが、欧州コンペティションやカップ戦が始まると過密日程となるので、ゴレツカが戻った後も出番はあると思われる。キミッヒが休みたがらないのが懸念点、というか流石にその時は休ませろ。

・ナーゲルスマン 今回はあまり交代枠は使わず。実際に危ういシーンは少なく、爆発力より安定を優先したのだろう。終了後はコバチとも仲良くチーム同士の交流を深めており、握手から一触即発のケンカに発展することもなかった。

・ウルライヒ 判定に文句を言ってベンチなのにイエローカードをゲット。そして何故かサリハミジッチに言及されたことは長らく擦っていきたい。

・ニャン蔵とスタニシッチ ベンチから出番はなし。ヴァナーやヴィドヴィチにも言えることだが、レンタル武者修行もありだと思える。

・サール 買い手の名乗りがないらしい。マルセイユさん?

次節はアウェーでのボーフム戦。前回は実験大失敗&ボーフム確変突入でボッコボコにやられたのでリベンジを果たしてほしい。んで、仮にもしも殴られるなら、どうせなら浅野に活躍してほしい…いや、やっぱりナシ。しっかりボーフムを焦土にせよ! 頼むで。

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