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2022.08.21 第3節 ボーフム vs バイエルン(A)

今回の試合の相手は我らが日本代表FW浅野が所属することでも知られるボーフム。ジャガーポーズは他の相手にしてほしいところだが、活躍を期待したい。
ボーフムは中下位のクラブで昨期のホームでは7-0で大勝した相手だが、なんだかんだで侮れない。昨期のアウェー戦では4-2でボコボコに負けているのだ。

とは言え、負けた内容についてはチームの崩壊を示唆するような悲観的なものではなかった印象。

・当時はナーゲルスマンが実験を色々行っている最中だった(結果、上手く機能せず大失敗だった)
・ボーフムがスーパーゴールばっかり演出。守備陣としてはほぼノーチャンスだった
・勝ち点を取り戻すにも、修正をかける前にゴラッソを立て続けに決められ、どうしようもない点差になった
・それでも2点は返すことができた

今回、ナーゲルスマンは実験は終了して4バック固定で行くと決め、その上で流動的に変化をつけるという指針を示した様子。こうなると地力で勝る相手には強い。

先に結果を述べると、全軍躍動の0-7炭鉱スコアである。開幕3戦3勝の15得点1失点はレコードだとかなんとか。

スタメンはこちら

サネ、コマン、デリフトが初先発

ムシアラ、デイビスがコンディション面での安定をとり欠場。チュポとゴレツカももう少しかかりそうと。
何故か手の怪我が流行っているバイエルン。ニャブリやデリフトもテーピングしながらの出場。全身全霊の百人一首でもしていたのだろうか。

以下、個人レビュー

・マネ ニッコニコでめちゃくちゃチームに馴染んでいる。ゴールネットを揺らすも自己申告のハンドで取り消し、その直後に正真正銘のゴールを決めたあたりがカッコよすぎてヤバい。クローゼか。PK含めドッペルバックを達成し、守備面の貢献も素晴らしい。
なおブンデスデビュー3試合で3得点は10年前のマンジュキッチ以来らしい。え…? マンジュキッチが10年前…!? 

・ミュラー 捕まらない男は今回も躍動。ゴールとアシストこそなかったものの、闘魂溢れるコーチングとポジショニングで相手守備陣にプレッシャーを与え、自身も相手の隙を逃さないプレーでコマンのゴールをお膳立て。
なおマネの幻のゴールは体ごとネットを揺らしたものだったが、あれは実にミュラーみがあった。

・コマン MOMは彼。文句無しの大活躍。昨シーズンから引き継いだサスペンションでここ2試合お休みだった鬱憤を晴らすかのように右サイドを切り裂きまくった。結果1ゴール2アシストである。
独力でどうにかしてしまうあたりは戦術破壊兵器だよな。デイビスといいムシアラといい、良いぞもっとやれ。

・サネ ムシアラが大爆発する一方で序列を下げ、何かと批判の的になることも多い彼だが、腐ることなくリザーブチームでの練習に加わり力を貯めていた。今回の彼はプレーすることを楽しんでいるようで、得意の左サイドを支配し、時に流れて貴重な先制点を早い時間でマーク。
後半は多少ガス欠になりプレーが鈍化。スタミナがネック。もっと野菜を食べよう。

・キミッヒ 前線四枚を気持ちよくプレーさせるために良質なパスを供給。普段は彼にしつこいマークをつけられると停滞しがちになるのでザビツァーやマネがうまくフォローしてくれるものなんだが、そもそもマークがめっちゃ甘かったせいか凄くストレスが少なそうだった。よ、良かったっスね。

・ザビッツァー 「これ、下手にアピールするよりヨシュアのサポートとして黒子に徹したほうが勝手に評価されて俺の株が上がるんじゃね?」と真実に気付いてしまった男。
キミッヒが守備的MFでザビが攻撃的MFという印象を持たれがちだが、実際の動きが真逆なので本当に面白い。

・リュカ デイビスが不在なので彼は今回は左サイドでの出場。攻撃力はデイビスに及ばないものの、彼自身もチームもそれを理解してか基本的には右サイドからの攻めをメインに行なっていた。
「対人戦なら勝てるから、あとはサネに気分良くプレーをさせるのみ。ええい、ままよ!」とばかりに攻めに転じる姿も実に男らしくて良い。
なおデイビスだと「敵陣にのりこめー^^ わぁい♪」てな感じ。

・パヴァール 開幕前のCB固定宣言とは何(以下略 攻撃する喜びをやっと知ったのかは不明だが、あわよくばボレーを狙うその姿勢、嫌いじゃない。
守備の不安はあるものの格下とされる相手には一定の安定感を保持しており、マズラウィは折を見て試験運転となる期間となりそう。
ところでマジでCB固定とは何だったの?

・デリフト リュカが左SBに入ったことで左CBとして先発デビュー。リュカとウパに挟まれる形なので、かなり安心感を持ってプレーできたのでは。守備の連携には改善の余地はあるものの一定の強さとパスワークを見せてくれた。
空中戦が強いという触れ込み通り、コーナーキックからヘディングを叩き込みブンデス初ゴールをアッサリとゲット。レヴィが抜けてもセットプレーに強みが出たのは嬉しい。

・ウパメカノ デリフトの加入で一番刺激を受けたと思わしき男。軽率なプレーが減り、鋭いパスや小気味良い攻撃参加などを見せ、貢献度はかなりアップ。多分、めっちゃアラバの動画とか見て研究している。
ハイボールの処理については、のんびり仕上げていこう。

・ノイアー あわやというミスキックのシーンもあったが、それ以外は概ね問題なし、というかビッグセーブもしっかり披露して相手攻撃陣を絶望させた。左WBのようなポジションを取ったりと、ノイアーらしさも見せてくれた。
何故か途中で謎のバナナモグモグタイムあり。栄養が足りていなかったからミスキックをしてしまったようだ。なら仕方ない。

・スタニシッチ リュカに代わって途中出場。対人戦はそこまで強くないのでリュカのようにはいかず、あっさり躱されるシーンもあり。しかし彼は連携で輝くタイプなので許してほしい。
絶妙なポジショニングでほぼインサイドハーフとしてプレー。気の利いた小回りでインテリジェンスの高さを見せ付けた。
左SBで出場やぞ? こりゃ補強は要らんわ。

・ジロー ザビッツァーに代わって途中出場。黒子の交代なので「あ、俺も変なアピールはせずヨシュア先輩のサポートに徹した方が良いのか?」と思ったのかもしれない。しかし終盤で見せたスキルを見るとやはり只者ではないことを十分にアピールできたと思う。どころか先発の機会はありそう。

・マズラウィ パヴァールに代わって途中出場。既に5点差がついていたので試験運転には丁度良かった。うまい具合にジローやデリフトとアヤックス仲間もいたし。
まだプレースピードに慣れていない印象はあるものの、即効で馴染んだマネが百戦錬磨すぎるだけ。これからが楽しみ。

・ニャブリ ミュラーに代わって途中出場。バイエルン的には割と見る光景だが、こうしてサネ - マネ - ニャブリ - コマンとウイングが四枚並ぶ編成に。
交代早々にえぐいコースのシュートをギリギリの角度でゴールにぶち込み7点目をマーク。個人的に今回の試合でこのゴールが最も理不尽だと思った。
彼も手を怪我していたための途中出場だったわけだが、多分納豆を混ぜすぎたんだろう。

・ヴィドヴィッチ マネに代わり途中出場。と言ってもCFではなく左CHでの出場。中盤は彼とジローとキミッヒでバランスを取る編成。
やはりとにかく気が効く。最低限以上の足元もあるし、居てほしいところに居てくれているし、シュートスキルや相手のタイミングをずらすパススキルなど身につけた日にはネクストモドリッチになれるかも知れない。ワクワクする。
そして出場機会を得るべくレンタル先の選出や、将来フル代表はドイツとクロアチアのどちらを選ぶのか問題など、噂の絶えないニクいヤツである。

・ナーゲルスマン 実験終了してシステムはほぼ固定する宣言。とりあえずメンバーはやりやすくなったかもしれないが、今後は対策もされるしCLなどで強豪と当たることを考えると変化球を用意していないわけがない。
彼のチームは後半失速しやすいので、なんとかチームとしてのスタミナを鍛えてほしい。

・テル 今回は出番はなかった。多分だが、慣れるまではサネとの併用は辞めた方が良いと判断したのではなかろうか。

・ヴァナー 恐ろしいことに人手の少ない左SBに魔改造説が流れていたが、今日のスタニシッチを見る限りではその必要は薄そう。でもそうなるとより出番が限られるし、この逸材をベンチで死蔵するのは勿体無い。レンタル先はどこだ!

・サール 腐ることなく練習でもしっかりアピールする姿は好感が持てる。しかし案の定、出番はなし。ごめん…全部これは髭が悪いんだ…

次回は天敵ボルシアMGである。板倉が二週連続でプレイヤーオブザウィークに選ばれており、色々と注目度が高い。
く、首を洗って待っていろ!ガクガクブルブル

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