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2022.08.06 第1節 vs フランクフルト(A)

久しぶりにこんにちは。待ちに待ったブンデスリーガ開幕戦です。
日本時間で午前3時半の開始はしんどいが、どうせ暇なので良し。

何はともあれ初戦。大型移籍を含めかなり陣容の変化した今期、バイエルンはどんな試合を見せてくれるのか? レヴィが抜けた影響はどんなもんなのか? サールの去就はどうなっているのか?
気になって仕方ないですよね。

相手はEL王者でもある曲者フランクフルト。ユベントス移籍が取り沙汰されているコスティッチもスタメン入りしており油断はならない。
筆者は「大勝とは言わなくても勝ってほしいが、新チームでぎごちなく進むならアウェーだし2-2の引き分けくらいで手を打っておくか〜」程度の弱気な姿勢でみておりました。その場合はぶっちゃけ鎌田に活躍してもらいたかったのはナイショだ。(今回出番ナシ)

こちらが新生バイエルンのスタメン

レヴィがいない違和感
第一印象は「強いと思う。知らんけど」
多分みんなそう感じたはず

試合展開だが、フランクフルトのプレスが甘くて前線の選手たちが気持ちよくボールを触れており、浮足立っている間にキミッヒが直接FKであっという間に先制。
発煙筒による視野デバフを味方にかけてしまったのが一因とも言われている。何やっとんねん。つかキミッヒ機転ききすぎ。

その後もパニックを鎮めきれず、あれよあれよと怒涛のゴールラッシュで前半だけで0-5と、ここでゲームが決してしまった感。ブラジルドイツかよ…

こうなると後半はバイエルンはもう無理を冒す必要はなく、新加入選手たちの慣らし運転がメインとなる。新加入選手たちはまだゲームに慣れていなかったこともあり、大きく試合は動かず。
フランクフルト側も、多分ハーフタイム中にグラスナー監督のカミナリが落ちたのだろう、ちゃんと間伸びした陣形をコンパクトにまとめており、しっかり勝負になっていた。

後半のスコアは1-1と痛み分け。フランクフルトもCLに出場するからには、ブンデスの矜持を持って世界に堂々たる姿を見せてほしかったので、これはこれで少しホッとしたり。

総評:強い。レヴィの穴は感じさせなかった。
多分、ナーゲルスマンは純粋な9番タイプのストライカー置かない戦略の方が性に合っているんじゃないかしら。ただ、一枚で盤面をひっくり返せる激レアSSR級のストライカーカードが手持ちにある以上、使わない選択肢は無かった、ということでしょう。

以下、個人レビュー

・マネ さっそくフィットして開幕戦で初ゴールもマーク。上手いし速いし頭も良く、レヴィとは違ったタイプのFWとして更なる高みへチームを引っ張ってくれると確信。すみません、ぶっちゃけ想像以上でした。

・ミュラー 初期位置では右サイドが主戦場だが、相変わらず相手が嫌がるスペースに狡猾に見つけて攻守のタクトを奮っていた。決定機を外した際にポストに当たったボールが頭に跳ね返ってオチを付けたことも含め、素晴らしいエンターテイナー。

・ニャブリ 体のキレが徐々に戻ってきたのか効果的な飛び出しやパスを供給。左右WGもCFも務められることもあってか、マネとの相性も非常に良さげ。しっかりゴールも決めて納豆を混ぜ混ぜしてくれた。

・ムシアラ やっぱり足元の技術もシュートセンスも素晴らしく、結果2ゴールをマーク。後半はガス欠になってロストも目立ったが、それでも最後まで戦い続けてチームの6点目をゲットしたのは非常にポジティブ。90分プレーする強度がしっかり身になりつつありこれからも楽しみ。

・キミッヒ 個人的MOMは彼。開始5分での意表を突いた直接FKで先制したことから完全に場を飲み込んだ。その後も鋭いパスを供給し続け、最後まで脅威になっていた。よく彼は守備的MFにカテゴライズされるけど、本質は攻撃の選手だと思う。

・ザビッツァー プレシーズンの勝利者と評される彼は昨シーズンとは全く印象が異なり、無理に目立とうとせず完全に黒子に徹し、周囲を快適にプレーさせることに成功。良い意味で力が抜けていて、ゴレツカ不在の穴を感じさせないほどに上手く埋めていた。とにかく守備力が相当に向上していて非常に安心して見ていられた。

・デイビス 毎回言っているが、やっぱり速くて強い。レヴィと違って、どんな布陣でも使用可能なチートカード。とは言え毎試合あのスプリントを連発するとガス欠になるし怪我のリスクもあるので、うまくリュカと役割分担しつつ負担を減らして末長くバイエルンのトップチームで引退まで過ごしてほしい。

・パヴァール 開幕前の「CB固定の噂」とは何だったのだろうか。しかし今回は右サイドで躍動し、PSM含めて連発となるゴールまで決めた。
パスの選択や位置取りについてはまだ向上の余地はあるが、本人が右SBでも快適にプレーできるのであればそれに越したことはない。
もしかしたらナーゲルスマンが、パヴァールを右SBとして使うことを本人に納得させられるだけのプランを提示し、それを証明したのかもしれない。今後の起用に注視。

・ウパメカノ 危うげないプレーを披露。デリフトが来たことで気合いが入ったか、安定感のある守備を最後まで見せてくれた。ハイボールの処理には難があるものの、スピード勝負にはしっかり勝ってくれていたので、相手によってデリフトと使い分けをする選択肢もあるかもしれない。

・リュカ 時折守備が軽いシーンや軽率なパスミスも見られたが、概ね自分らしいプレーを見せてくれていたと思う。もともと攻撃の意識の高い選手なので、今後はデイビスを休ませた際に、デリフトが代わりにCBで入って、リュカは1列ズレて左SBに入ったりなどの活躍の場もありそう。

・ノイアー 果敢な飛び出しや、リンドシュトロームの決定機を防いだりと見せ場はあったが、飛び出した際に処理をミスってコロムアニにスコアを献上してしまった。俗に言う「一年に一回くらいやらかすやつ」である。5点差がついていた時に消費してくれて良かった、ということで。

・ジロー つまりグラーフェンベルフのことである。ザビッツァーに代わり途中出場。うまくゲームに入って来れず、ザビがこなしていたバランス調整をしきれず攻撃が停滞してしまった。ほろ苦いデビューになってしまったかもしれないが、まだ20歳だし、ここから伸びていってほしい。

・サネ ニャブリに代わり途中出場。ゲームの停滞によりサネのところまでボールがなかなか回って来なかった。昨シーズンまでなら内側に寄ったり、降りて受けに行ったりしていたが、多分まだ新システムに馴染みきれていないのではなかろうか。結果論だが、ザビが残っていたらまた違った見せ場はあったんじゃないかとも感じる。
個人的にはムシアラのようにもっと積極的にシュートを狙っても良いと思う。

・テル ミュラーに代わり途中出場。17歳にして堂々のデビュー。結果的には爪痕を残せずほろ苦い思い出になってしまったかもしれない。そこまで印象に残るプレーを見せられなかったが、高い移籍金が発生したことも鑑みると、今後もプレーの場はあると思われる(大人の事情などありそう)ので活躍に期待したい。

・デリフト リュカに代わり途中出場。残り時間が少なかったがブンデスデビューはデビューである。ハイレベルなCBのスタメン争いで、みんなを高みに誘ってほしい。

・マズラウィ パヴァールなの代わり途中出場。残り時間が少なかったが(以下略
PSMではザビやデリフト、ジローとは異なりあまり強烈なインパクトを残せたわけではないのでこれからに期待。パヴァールも調子良さそうなので、バチバチに鎬を削ってほしい。スタニシッチもいるし。

・コマン 絶賛出場停止中。今回の試合を見て「あれ? あまりクロスあげなくて済むチームになってね?」と安心していると思う。

・サール 実は怪我が完治しておらず離脱中。すまん、マネの親友がBチームと契約したと聞いて、最初サールだと思ってしまった。

次は08/15にボルフスブルクとのホームゲーム。
2年前の同じ日のように、8-2くらいで圧倒する姿を期待したい。

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