2021/11/15 すいかとめてよ

そろそろ野菜以外の話してもいい頃合いだよね・・・?

表題のことば、覚えてますか。

これは中高で学ぶ古語文法の暗記用語呂合わせの一つです。
古語の助動詞"べし"を現代語訳するときの候補を示したもので、その内訳は以下の通り。

・推量
・意志
・可能
・当然、命令
・提案
・予定

では、この古語はどう訳せるでしょうか?論語の一節です。

"民は之に由らしむべし。之を知らしむべからず"(『論語』泰伯編第八より)

可能の"べし"と解釈すれば、

民を政策に従わせることはできるが、民に政策を理解してもらうことは難しい

となります。
ところが"当然、命令のべし"と解釈すると雰囲気がガラリと変わってしまいます。

民は政策に従わせておけばよい。理解などさせなくて結構だ

『論語』では随所に前者の立場に近い孔子の言葉が出てくるので、前者の立場をとる注釈書が主流です。
さて現実の為政者は"べし"をどのように解釈しているでしょうか。そして、民たる私たちはどう解釈して、どうあるべきか考えているでしょうか。まさか考えていないなんてことは・・・ないですよね。

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