休憩中の会話が活発な会社ほど生産性が高い

ウェアラブル端末のデータを収集して分析したところ、個人個人の能力差よりも職場での会話の活発さの方が会社全体の生産性に顕著に影響するという調査結果が出たらしい。(最近の調査ではなく数年前)

実におもしろい。
前にNetflixの経営戦略として人間関係に悪影響を及ぼす社員はいくら個人として有能でも首にするという話を聞いたことがある。
それとも符合する。

個人的な体験とも符合する。

ちなみに会話の活発さと言っても単に雑談の時間が長いとか口数が多いとかそういうことでもないらしい。
双方向に積極的な姿勢で会話をするということが活発さの意味らしい。

詳しくはこちらの本

めっちゃ面白い。まだ読み途中。

こうしてウェアラブル端末でビッグデータを収集してこれまで不可能と思われていたり考えつきもしなかったような解明し、発見し、創造することができるようになっていく。そういう未来を確実なものとして感じました。

この本は社会科学を刷新するような内容なのですが、
物体の運動を表す方程式のように、人間に行動に当てはまる方程式を提示しています。

物体も人間の行動も、何の制約もなく自由な状態下における繰り返し行動の結果はある型の分布(U分布)に従う。
気体中の分子の運動エネルギーを計測し、運動エネルギーの高さを横軸に取り、当該運動エネルギー以上の運動エネルギーを持つ分子の数を縦軸に取ると、指数関数的な右肩下がりのグラフになる(正確ではないかも)。
これと同じ分布が人間の行動にも普遍的に見られるのではないかと。実験ではウェアラブルで人の腕の動きの大きさを1分おきに計測して同様のグラフを作ると(横軸に腕の動きの大きさ、縦軸に当該腕の動きの大きさ以上の大きさで動いた分数)、同様に指数関数的な右肩下がりのグラフになった。

しかしそのような動きも何か拘束があるとU分布から外れる。
分子の運動の場合、液体や固体状態になると引力の作用で動きが制限されて上記分布にならなくなるように(?)

いわゆるフロー状態も自由な状態下において実現する精神状態だと述べられている。

これは身体の力みを抜いて自然な動作をするという古武術の考え方にも通ずるものがあると思う。
身体が自由に動ける状態を保つことによって自然に最適な分布に従って行動する身体になる。

各所で見聞きした知見が一気に統合されるような感覚をもった。

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