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雪の日に想った2つの話

大雪だ

 先週からSNSで話題だった大寒波。予報通りにボクの住む街を寒気と雪雲が覆っています。今朝の寝室のデジタル時計は2.2℃を表示していました。築50年を超えた戸建ての借家とは言え、室内で感じるこの寒さは初めてに近い印象です。

 2023年の有給休暇は旅行に全振りすると決めたボクは、使用たった2回目の長靴を履き、まだ暗い6:45に出発しました。コロナ前の2018年にシンガポールで買ったお気に入りのSuperdryのダウンを着て、片手にはセルフィーを持ち、動画を撮りながら国道2号線を軽快に歩きます。

1つ目の話

は、この過酷な環境下での通勤をボクが楽しめるようになった話です。2009年8月にメンタルクリニックを受診し、2017年3月に寛解するまで暗く長いうつ病との闘い(必ず書きます!)が8年間ほど続きました。
 家族や友人の支え、優秀なカウンセラーとの出会い。そして、森田療法やアドラー心理学の学びが、うつという恐ろしい病、再発という恐怖からボクを救ってくれました。本来の明るさや熱量を取り戻しながらも、希死念慮は2022年秋まで続きます。

 このままではと一念発起して15日間のシンガポールへの一人旅(コレも書きます!)を決行。これまで感じていた考え方や生き方を確信し、忘れていた自信を取り戻します。今振り返れば、この旅そのものが直接ではなく、旅を通じて、これまでの思考や試行のまとめとしての昇華だったと思います。

 単純な話なのですが、物事には色々な捉え方がありますよね。今回の寒波だと、大雪を苦痛で厄介なモノと見るか、冬を楽しむ好機(動画撮影しよう)と見るかで変わってきます。これまでのボクは1000%前者でした。
 ネガティブな言動には、病気やその時の環境、本人の資質を含む多くの理由があることを知って頂き、温かく接して欲しいのです。

※※※余談※※※
センチミリメンタルさんの「とって」「死んでしまいたい」には何度も励まされました。日本国内ではあまり有名ではありませんが、海外では各国で単独ライブをするほど有名な方です!!


2つ目の話

は、こんな悪天候で出勤・出校することへの違和感です。ボク自身は前述の大いなる野望の為に出勤しましたが、何割の人が望んで朝早くから装備と決意を固め、家を出たのでしょう。ちなみに、ボクの住む山口県では9割以上の小中学校が通常登校でした。ご存じの通り山口県の大部分は温暖な気候なので積雪するのは稀であり、Twitterではこのようなワードがトレンド入りしているにも関わらずです。

Twitterでは「JR全滅」「会社休み」「学校休み」がトレンド入り

 吹雪の中、小中学生が徒歩でまたは自転車で通学する強い意味があるでしょうか。お勤めの方も同様に通勤時のリスクを取ってでも今日中に片付けなければならない業務があるでしょうか。ボクの勝手な想いだと自覚していますし、ライフラインを守っている方には頑張って働いて頂かないといけないのは十分承知していますが、不要不急な外出により、交通事故などの仕事を増やしているのも事実だと思います。
 それは、篠原先生のnoteで【安全余裕】を拝読した時の感覚に近いのですが、社会全体でそういった体験や教育をする良い機会だと考えています。10年に一度と言われる大寒波だからこそ、移動を最小限にして頂きたいです。ボク自身も周囲にももっと余裕が欲しいのです。

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