カニのみぞ知る

そもそもカニが好きではない。
というか嫌いに近いかもしれない。

カニは高級食材として食材のヒエラルキーの最上級層に名を連ねている。なんでやねん!!カニの味てしょっぱいだけやん、カニを通してポン酢吸うてるだけやないか。それなら豆腐かネギでも軽く煮て浸してすすればいいやろ、と思ってしまう。

カニはどっちつかずだ。
酒にも米にも合うとは思えない。
おれは基本的に酒か米の摂取を押し進めるメシが偉いと思っているため、どちらでもないもののことをなめきっている。カニはそれの最たるものだ。

それにもかかわらずご馳走として大衆から支持されているため、お祝い事や親戚の集まり等ではカニをメインとする食事が採用されることが多くなる。なんでやねん!肉を焼け!寿司を握れ!なんでもかんでも揚げろ!カニみたいなもんを薄出汁の風呂に浸からせるな。カニの鍋よりダブルチーズバーガーの方がうまいやろ





しかもカニは食べにくい。
熱々のカニを鍋から取り出し、カニの身を取り出すためだけに存在する棒(蟹甲殻類大腿部歩脚身取出器具)※正式名称
でつついて身を取り出す必要がある。
鍋というものはお手軽メニューの代名詞である。
文字通り「鍋」に切った食材と出汁をほりこんで煮て食らう。シンプルで豪快なメシである。
だのにも関わらず蟹甲殻類大腿部歩脚身取出器具を用いてちまちま身を取り出すなんてことは言語道断である。また、蟹甲殻類大腿部歩脚身取出器具を使用している時、人は往々にして無口になる。ある程度の集中力を要するからである。鍋はみんなで取り囲んでわいわいと食べるパーチー飯でもあることから、やはりカニ鍋は間違っているといえるだろう。

カニの仲間、マブダチかな?いやそんな仲良くなくて会ったら挨拶するくらいかな?
「エビ」


エビは素晴らしい。
エビフライならなんの飯に添えられていても拍手喝采、手笛を鳴らして歓迎するだろう。



エビフライはビールにも合うし、米もばちばち進む。エビチリもしかりである。えびマヨ、えび天、ガーリックシュリンプ、エビのカクテルサラダ、えびしんじょう、えび天うどん、えびフィレオ、エビちゃん、えびマヨおにぎり、えび天そば、ファミマのえびマヨおにぎり、蛯原友里、えび天丼、えび天握り、上えび天丼、えび天が二本ものってるうどん、など素敵なメニューの枚挙にいとまがない。
えびよ!永遠なれ!


カニの名誉のために補足すると
上述したことは食べ物として考えた時の話に過ぎず、生き物としてのカニはとても好きである。


カニという語感、カニて、、、、、、、、


おもろすぎやろ。

蟹という漢字も好きである。
解虫て、、なにいうてんねん


ほいで赤っ!あっっっ!かっ!
赤か〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

自然界におる動物として赤すぎるやろ
火通したらもっと赤くなるて、、おもろ、、


しかもカチカチやん、、、、、、
そんな硬いことある?


おいおい、、横にしか歩けへんて、、、笑
まっすぐ歩けや〜〜〜笑 



カニを高級食材として愛している人たちの中でカニ自体を生き物として愛している人は少ないだろう。食べ物としてカニを愛しているみなさんより生き物としてカニを愛している俺のほうがカニを想っているんじゃないだろうか。どちらのほうがカニは嬉しいのだろうか?


「カニのみぞ知る」

あざしたっ、

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