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土星、木星、さそり座を眺めながら・・・

冬の星座の代表がオリオン座だとすれば、
夏を代表する星座は何座でしょうか。

夏は七夕の季節でもあるので、
織女(ベガ)と彦星(アルタイル)を含む
こと座とわし座を挙げる人が多いでしょうか。

あるいは、大きな羽を広げてはばたく
はくちょう座も捨てがたいように思います。

でも、わたし的には夏を代表する星座は、
やはり、さそり座です。

夏のさそり座と冬のオリオン座、
季節が真逆だから同時に見えないのは当然です。

でも、その理由が意味深だなと思うからです。

ギリシャ神話によると(諸説ありますが)
オリオンはとても優れた猟師でした。

しかし、自分の能力を過信し
どんどん傲慢になっていきました。

それを見ていた神々の怒りが頂点に達し、
オリオンを殺すべく猛毒のさそりを向かわせました。

さすがのオリオンもさそりの毒には敵わず、
苦しみながら息絶えてしまいました。

さそりはオリオンを殺した功績で
天に上がり星座となりました。

人(?)を殺した功績が認められてというのは、
どうなんだろう・・・と思いますが・・・。

オリオンを慕っていた女神アルテミスの願いにより、
オリオンもまた天に上り星座となりました。

天に上ってからもオリオンはさそりから逃げ回り、
同じ季節に姿を現しません。
これが、さそり座とオリオン座が
同じ季節に見えない理由とされています。
もちろん天文学的にではなく神話的にです。

この神話はよく知られているので、
すでにご存知の方も多いかもしれません。

いずれにしても傲慢は嫌われ、
人を破滅へと追いやることがあります。
だから常に謙虚であれというのが、
この神話の教訓なのでしょうね。

でも、現実に目を向けてみると、
傲慢な人間はますます傲慢になり、
それを賞賛する人も少なくありません。
悲しい現実です。

そんな時は一時、現実から天上に目を向け、
神々が遊ぶ星々の世界を眺めてみましょう。

その世界もけっして楽園などではなく、
地上の世界を写し取った世界です。
でも、そこに何かを読み取ることはできるかもしません。

ちなみに(これも諸説ありますが)
土星はギリシャ神話によると大地と農耕の神とされています。
また、木星は神々の王であるゼウスとされています。

さそり座のα星であるアンタレスは、
赤い色をした恒星として知られていますが、
赤い惑星である火星に「対抗するもの」とか「似たもの」
を意味しています。

さてさて、いま(8月)はちょうど
土星、木星、さそり座が見頃を迎えています。
宵の8時くらいには見ることができます。

是非ご覧ください!

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