見出し画像

色とりどり50人            二人展『moment』作品解説 #003

第3回はお馴染み付箋絵の新たに組まれた50枚組額のお話をメインに。



「付箋girlは毎日休まず描かされてるのでは?」と心配されてる方がおられたとのことで、お心遣いありがとうございます。
ご安心ください。好きに自由にやっているライフワークです。
始まりも自分発進なら全てのルールを決めて実行するのも自分。そんなふうに描き進めてきた付箋絵も展覧会フェアウェル前日の2023年7月28日には1,070枚になります。

今回 付箋絵の組みでは最大の、50枚の額が作られました。

最初ご覧になった印象はいかがでしょう。自然に一人一人の表情を追うように目線が動いたのではないでしょうか。
1,000の人物の中から50人選び、視線、表情、色を見ながら並びを考える。間隔を緻密に計算してマットを切り、額縁の木枠の幅にもこだわり抜く。
 それら気持ち良いリズムと調和の取れた仕事はディレクター佐竹さんの手によるものです。

今まで日付通りに並べられた組み額があったのですが、このようにセレクションされ注意深くレイアウトされた作品群は作者もとても新鮮なイメージを受けました。
作者が絵を選んだら、そうは感じられなかったと思います。
描いたのは自分ですが新たに展示作品に仕上げられ お目にかけることができるのもこうしたお仕事あってのこと。
その名も『ultimate moment#001』!!(これもギャラリストの皆さんに名付けていただきました)
胸を張って名の通りの作品です、と言いたい。

もちろん日付に注目するのもいいですし、さらにはこの群像がどんな意図で選ばれてレイアウトされたのか考えながら見るのもとても楽しいですよ。
作品の前にお立ちになる機会がありましたら是非そんなふうな楽しみ方でも見てくださると嬉しいです。

この額に限らず、付箋girl®︎の作品は全て 一つ一つ絵に合うよう丁寧にディレクションしていただいて展示されています。
どんな絵を描いても、何に描いても最善の展示方法を考えて相談にも乗ってくださる。この上なく心強いです。



85x54mm : 製図ペン、アルコールマーカー

おまけ

今回最小の作品、NYメトロカード。
2013年7月の旅のです。ニューヨークの地下鉄でリラックスできた試しはないのですけど、それぞれ違うコンセプトのアートで飾られた構内とミュージシャンが演奏してるあの感じはいいものです。チケットもなんともNYっぽくていいでしょ?

乗り切りスッパリのチケット、キリッと黒髪ガールにしました。



月並みなことしか言えませんがあっという間、展覧会は明日から最後の4日間となります。
作品解説はひとまずここまで。
お付き合いありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?