コロナ禍と世界的エネルギー費の高騰と 大人はわかってくれない

『藝大、本当にやばいかも』。東京藝大音校生がつぶやいた練習室ピアノ撤去のツイートが話題になった2月の頭からどういうことなのか考え続けてました。

・コロナ禍で芸術活動は不要不急とされ、存在意義の根幹を揺すぶられる
・行動自粛期間中、学びの場に通うことも出来ない期間が長くあった
・その間 音校/美校にあった、それぞれ名物マスターが長く経営してきた食堂が相次いで閉店
・光熱費の高騰、経費節減のため練習室を減らされた

この3年あまり、これと似たようなことを多くの人が経験してきたと想像できます。
ここでちょっと藝大独自の事情をみてみると、2022年上野校地に新たに国際交流棟という隈研吾氏設計の煌びやかな新施設ができています。
藝大って敷地は本当に狭いしキャンパス自体はあまり綺麗じゃなくて新しくもない。そこに出来たよそゆきの新しい施設の華々しさと唐突な練習室の節減通知の落差。箱物にどれだけお金がかかってるか学生なら尚更それと比べてしまう気がします。

練習室やアトリエで過ごすことがメインの大学にあって苦境の数年を過ごしてきた学生に、そのことを運営側はわかってくれてないのでは?と思わせたのでは
だから『やばい』と表現したんじゃないかなと想像しています。
現役生に知り合いがいないので憶測でしかないですが

OBであるクラスメートとグループラインでこの出来事を話し合う。
個人主義だけど優しくて思いやりがあってめんどくさい、いいヤツら。
藝大生活はきっといつの時代も楽ではないけど仲間がいるその心強さが力になると思う。


お金が潤沢にないのは承知していますが、運営には学生を支えるというメッセージと学生第一の施策を是非ともお願いしたい。OBたちも必要火急で燃やすエネルギー満タンの学生生活と日々の勉強のための環境の充実を切に願っています。

藝大はいつだってやばい。


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