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セスキ炭酸ソーダ

最近は洗濯にセスキ炭酸ソーダを使うことが増えました。

世間一般には、環境に優しいというと、石鹸というイメージがあると思いますが、石鹸は適量をお湯を使ってしっかり溶かし、お湯を使って十分すすがないと、石鹸成分が衣類に残ったり、洗濯カスが出たりするので、私は、あまり魅力を感じません。

私は、地球温暖化防止の観点から、お湯がもったいないので、お風呂にはもう、2年以上入っていません。夏はシャワー、冬は台所の流しで頭と顔と足だけ洗います。6年前から一緒に住んでいるおじいちゃんは、夏場は3日に1回お風呂に入り、冬場は寒いので風呂は休みにしてもらっています(風呂に入らない日は私が身体を拭いています)。おじいちゃんがお風呂に入ると、すごい垢と、時にはオシッコのニオイがするので、残り湯を洗濯に使うことはできません。主人は単身赴任で週に2、3日帰ってきます。主人はお風呂が大好きなのですが、1年前から我が家に帰った時は風呂を2日に1回にしてもらいました。でも、その時は大好きな風呂の回数を減らされたために、主人が4日くらい機嫌が悪くて大変でした。主人が、お風呂に入った後は、残り湯を洗濯に使います。

ということで、洗濯の為だけにお湯を作るのは、エネルギーの無駄遣いなので、我が家では石鹸を使った洗濯はしないのです。

化学物質過敏症になって、ヤシノミ洗たく洗剤には大変お世話になりました。この洗剤は無香料で、原料はアブラヤシから採れる「パーム核油」です。石油系の合成洗剤に比べて生分解性も高く環境にやさしいそうです。また、売り上げの1%が「ボルネオ保全トラスト=Borneo Conservation Trust」に寄付され、失われた熱帯雨林だった土地を買い戻し、野生生物が行き来できる「緑の回廊」を回復させる活動に使われているそうです。

ただ、やはり、合成洗剤は生分解性が、石鹸に比べて落ちるのと、パーム油の生産は熱帯林破壊の最大の要因の1つなので、別のいい洗濯材を探していました。

昨年の秋、日本消費者連盟が刊行した「香害のないくらし」という本に、アルカリ剤のセスキ炭酸ソーダが紹介されていて、試しに使ってみたらとても良かったのです。石鹸や合成洗剤は界面活性剤の作用で汚れを落としますが、アルカリ剤は皮脂汚れなどの酸性の汚れを中和して汚れをゆるめて落とすそうです。無臭で、汚れがすっきり落ちます。昨年の秋から半年くらい使っていますが、洗濯カスも発生していません。

私はセスキ炭酸ソーダ約10ccを35~40Lの水に溶かして、洗い1回すすぎ1回で洗濯しています。おじいちゃんのズボン下やズボンは、いつもオシッコのニオイがつくのでほぼ毎日洗濯しますが、下洗い、漬け置きなしですっきりきれいになります。マツモトキヨシのセスキの袋の説明を見ると、30ccを30Lの水に溶かすと書いてありましたが、そんなに入れる必要はなさそうです。むしろ、入れすぎるとべたついたり臭いが強くなったりするので注意が必要とこちらのサイトに書いてありました。

ちなみにセスキ炭酸ソーダはウイキペディアで調べたら、炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムが半分ずつ入っているものだそうです。自然界にはトロナと呼ばれる鉱石として土中に存在し、世界各国で採掘されているそうです。でも、やはり、限りある資源という事ですね。

ちなみに、セスキは脂質汚れ、たんぱく質の汚れを落とすのに向いていて、泥汚れには不向きだそうです。また、頑固な汚れを落とす時は、漬け置きしたり、もっと高濃度で下洗いした方がいいのですが、そのような時は、素材に注意が必要です。絹やポリエステル、ウール、色落ちしやすい素材は、漬け置きは避けた方が良いそうです。こちらのサイトに詳しい洗濯方法が載っています。

おじいちゃんはすごい脂性で、おじいちゃんの枕カバーは数か月洗わないと油でつるつるして、すごい加齢臭がします。おじいちゃんの枕カバーを以前、約10倍濃度くらいのヤシノミ洗剤をお湯に溶かして漬けおき洗いをしても、さっぱりきれいになりませんでしたが、セスキで洗ったら劇的にきれいになりました。

洗濯前の枕カバー

洗濯前

15ccのセスキを3Lの約40℃のお湯に溶かして、おじいちゃんの枕カバーを入れて、ビニール手袋を付けてモミモミして、みました。みるみるうちにセスキの水溶液が白濁して、加齢臭がシャボン玉浴用石鹸のような、癒される香りに変わっていったのです!科学的に言えば、おじいちゃんの皮脂とアルカリ剤のセスキのナトリウムが反応して石鹸ができたのです

洗濯中


そのあと、何回かお湯ですすいでから、他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗いました。枕カバーがさらさらに生まれ変わりびっくりです!

洗濯後

最近は、漬け置き洗いをする時にヤシノミ洗たく洗剤を使っています。素材を選ばないし、合成洗剤の為、一晩おいても細菌が増殖しずらいからです。漬け置きをした洗濯物と水を洗濯機に移し、セスキをいつもよりちょっと減らして加えて、他の洗濯物と一緒に洗います。(漬けおきした物がとても汚れていた時は、水を捨てて絞ってから洗濯機に入れます)。

みなさんも是非、セスキ炭酸ソーダで洗濯してみてください!




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