見出し画像

セスキ炭酸ソーダ 補足

前回、セスキ炭酸ソーダについての記事を書きましたが、大切なことを書き忘れていました。マイクロカプセルに対することです。

残念ながら、セスキで、マイクロカプセル系のニオイを取ることはできません。多分、ヤシノミ洗剤と効果は同じくらいで、殆ど取れません。だから、おじいちゃんのオシッコ臭のする衣類と、おしぼりやふきんを私は一緒に洗濯機に入れますが、柔軟剤などの移香があった衣類は一緒に洗いません。

移香があった衣類をすぐに他の洗濯物と一緒に洗うと、不快な化学的な香りが他の洗濯物にも移ってひどい目に合うので注意が必要です。

移香があった時は、すぐに洗わないで、ベランダで1日~2週間ニオイをチェックしながら干して、殆どニオイが消えたときに他の洗濯物と一緒に洗うようにしています。気温の低い冬場はニオイが本当に取れないので、2週間以上干すこともあります。

それから、私は冬は基本、台所の流しで頭と顔と足だけ洗うのですが、病院や、ドラッグストアなどへ行くと、服を通過して体にもマイクロカプセル香料が付き不快なので、そういった場所に行った後は、帰宅後すぐシャワーを浴びることもあります。

服や体から取り除くために、無駄なエネルギーを必要とし、取れたとしても、環境中に放出されているだけで、分解されない・・・。

地球環境に本当に迷惑なマイクロカプセルです。本当に使用禁止して欲しいですが、日本の行政でそのような動きが無いのは残念です。

日本消費者連盟ら6つの団体が連名で、2019年にG20に向け「家庭用品へのマイクロカプセルの使用禁止を求める緊急提言」を経済産業省、環境省、厚生労働省に行っていますが、この提言の中に、

「2019年1月欧州化学物質庁(ECHA)は、欧州域内における「意図的に製品に入れられたマイクロプラスチック(Intentionally added microplastics)」の規制に関する提案を欧州委員会に提出し、その中にはマイクロカプセルが含まれており、洗剤などに含まれる香りマイクロカプセルについても、5年の猶予は与えているものの、禁止すべきという姿勢を打ち出しています。」

という記載があります。EUでは規制が始まっているのです。

なお、2020年から2021年にかけて、園山まり子さんが代表を務める香害認知を広める会が、「香害の解決を政府に求める」署名活動を行い、ネットと紙面で計約2万の署名を集め、2021年に環境省、厚生労働省、経済産業省に「香害をなくすための施策についての要望書」を提出しました。この要望書の中でも「洗濯洗剤・柔軟剤・芳香剤などの家庭用品、パーソナルケア用品について、全ての香料マイクロカプセル技術の使用中止」を要望しています。

日本でも、このような声に行政が答えて規制がかかることを期待しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?