LNGのニッチ性

画像1 エネルギー白書にコメントを加え作成しました。
画像2 我が国の天然ガス利用の6割以上は電力用。 (グラフは2019年度エネルギー白書より。これまでずっと掲載されていたこのグラフが2020年度より無くなりました。)
画像3 我が国の天然ガス供給の97.5%は輸入に頼る。 (グラフは2019年度エネルギー白書より。これまでずっと掲載されていたこのグラフが2020年度より無くなりました。)
画像4 常温で液体の石油と異なり気体の天然ガスは国内消費が主流。(2020年度エネルギー白書より)
画像5 天然ガスの貿易はパイプラインが主流。LNGは増えたといえ依然マイナー 。(パイプラインの輸送距離3,000kmがBEP(損益分岐点)と言われる)貿易比率32%×LNG比率35%=11.2%のニッチな商品。(グラフは2020年度エネルギー白書より)
画像6 液化施設に1兆円くらいかかるので従来は長期契約が主。最近の供給過多によりスポットの割合が増えたと言っても32%。天然ガスに占める割合は11.2%×32%=3.6% 。限界的商品のため需給状況により大きく価格変動。(グラフは2020年度エネルギー白書より)
画像7 LNG輸入の57%は日・中・韓と東アジアで過半と偏在(リスクが共振化し易い)。代表的スポット指標もJKM(Japan Korea Marker)。(グラフは2020年度エネルギー白書より)
画像8 LNGの液化にはエネルギーの15%~20%が使われ設備装置が必要なためパイプライン取引に比べ百万BTU当たり$7~$10コストがかかる。そのため構造的に割高。LNGは天然ガスをマイナス162度に冷やし液化したもの。そのため最大でも3か月程度しか保管できません。平常時でも日本のLNG在庫は15日分程度。(グラフは2020年度エネルギー白書より)

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