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トランペットのマウスピースの選び方

今回は、初心者向けにトランペットのマウスピースの選び方を分かりやすく解説します。

私自身、もともとはクラシック音楽からトランペットを始めたので、深すぎず浅すぎないマウスピースを使い分けています。音色を変えたいときは、マウスピースを変えて調整することが多いです。

結論から言うと、自分が求める音色に合ったマウスピースを選ぶのがベストです。なぜなら、マウスピースごとに得意な音域や音色が異なるからです。万能なマウスピースは存在しないと思うので、曲に合わせて使い分けることをおすすめします。

では、トランペットのマウスピースの選び方について詳しく見ていきましょう。

【トランペット初心者向け】マウスピースの選び方とは?

まず、どんなジャンルの曲を演奏したいか考えてみましょう。ジャズ、クラシック、ポップスなど、それぞれのジャンルによって求められる音色が異なります。自分が演奏したい曲に合ったマウスピースを選ぶことが大切です。

例えば、私が愛用している「B.Tilz(ティルツ)1- 1/4C」は、柔らかくて良い音を出したいときに使います。シンフォニックな音が得意なので、クラシックに適していますが、ハイトーンやポップスには向いていません。

マウスピースで音色が変わるポイントとは?

マウスピースの音色は以下のポイントで変わります。

  1. リム幅

  2. リム内径

  3. カップの深さ

  4. スロート

1つのマウスピースですべての音色を出すのは難しいので、曲に合わせて使い分けるのが良いでしょう。クラシックにはこのマウスピース、ポップスにはあのマウスピースというように、自分に合ったものを選んでください。

マウスピースのポイント①:リム幅

リム幅が薄いほど音のコントロールがしやすく、幅広い音を出しやすくなります。逆にリム幅が厚いと唇が固定されやすくなり、高音域も出しやすくなりますが、音のコントロールは難しくなります。

マウスピースのポイント②:リム内径

リムの内径が小さいほど高音域が出しやすくなりますが、音量は小さくなります。逆にリムの内径が大きいと音量は大きくなり、低音域のコントロールがしやすくなります。

マウスピースのポイント③:カップの深さ

カップが浅いと高音を出しやすくなりますが、音が小さくなり深い音は出にくくなります。逆にカップが深いと深く柔らかな音色が出しやすくなり、音量も大きくなりますが、高音は出しにくくなります。

マウスピースのポイント④:スロート

スロート径が細いと高音が出しやすくなりますが、抵抗感が強くなります。逆にスロート径が太いと抵抗感が弱くなり大きな音が出しやすくなりますが、高音やピアニッシモは出しにくくなります。

【トランペット】マウスピースの選び方のコツ

1つのマウスピースですべてのジャンルをカバーするのは難しいです。ポップス、クラシック、ジャズそれぞれに特徴があるので、曲に合わせたマウスピースを選びましょう。例えば、クラシックを演奏するなら深めのマウスピース、ポップスなら浅めのマウスピースが向いているかもしれません。

【トランペット】マウスピースは使い分けるのがコツ

「ハイトーンを出したいから浅いカップにする」というより、どんな音を出したいかで選ぶのが良いでしょう。そうしないと、特に複数人で演奏するときに目立ってしまうことがあります。吹奏楽部やブラスバンドでは全員の音の方向性を揃えるのが大切です。

中間地点のマウスピースを選ぶのも◎

ポップスとクラシックの両方に対応できる、中間地点のマウスピースもあります。私のYouTubeチャンネルでは、プロのトランペッター3人が自分の愛用するマウスピースについて話していますので、参考にしてみてください。

【トランペット】マウスピース選びは妥協してもOK!

マウスピースを曲に合わせて使い分けるのを楽しむのも良いですが、「たくさん購入できない」「少数精鋭でいろんな曲に適用させたい」という人もいますよね。結局、トランペットの音を出すために一番大切なのは自分の唇です。

1つのマウスピースを使いこなしてから、新しいマウスピースを購入するのが良いでしょう。半年ほど1つのマウスピースを使ってみて、唇が慣れてくると自分に合った吹き方が見つかります。

マウスピースはサポート役

マウスピースは特定の音域や音色を出しやすくするサポート役です。例えば、3Bのマウスピースは低音域の深い音が出やすいですが、息のスピードを上げれば高音も出せます。大切なのは練習して「自分の唇の使い方」をアップグレードすることです。

どんな曲を演奏したいかわからない場合は、中間地点のマウスピースを選ぶのも良いでしょう。

【トランペット】マウスピースは吹きたい曲で選び分けよう

万能なマウスピースは存在しないと私は考えています。だからこそ、自分の唇を調節できるようにして、マウスピースを使い分けるのが良いでしょう。とはいえ、基本的には1つのマウスピースを選んだら半年ほど使い続けて、自分の唇が調節できるようになるまで練習するのが大切です。

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