“ジェンダー”って何だろう?
今日から、保健師が伝えるジェンダーマガジンをスタートします!
とにかく分かりやすく、時にユーモアも交えながら、皆さんと一緒にジェンダーのあれこれを考えて行けるように書きますので、よろしくお願いします。
記念すべき第1回は「“ジェンダー”って、何だろう?」という基本的なお話から始めていきます。よく聞くようになった“ジェンダー”という言葉を、丁寧に理解していきましょー!!
ジェンダーと性差の違い
「ジェンダーって、性別の違い(性差)のことでしょ?」と思っている方、多いかもしれません。厳密にいうと、違います。
“性差”とは生物学的な性別の違いを指していることが多く、社会的・文化的に作られる性別であるジェンダーとは違う意味を持ちます。
もっと詳しくみていくと、
つまり、男性、女性、またはLGBTQであることを理由に、「男らしい」「女らしい」「LGBTQらしい」役割や意識や振る舞いを求められてしまうこと。そしてそれが差別や不利益に結びついてしまうことが問題なんです。
「男の子なんだから、泣かないの」「女の子なんだから、もっと大人しくしないと」
「男の子はブルー」「女の子はピンク」
「男は理系」「女は文系」
「男は大黒柱。外で働いて稼ぐもの」「女は家事や子育てをし、家庭を守るもの」
こういった発言や考えはジェンダーに基づくものであり、当人が望んで選択しているなら良いのですが、周りがそれを押し付けたり、そうしない人を批判することは、多様性の観点から決してあってはならないことです。
何を好み、どんな性格であり、何を学び、どのような職業につきたいかなどは、個人の自由であり、性別によって規制されたり自由を制限されるべきものではない。
ですが、私たちは今までの社会背景や教育、メディアや報道などの影響で、知らず知らずのうちに性別による思い込みを持っていて、無意識に偏見を持っていたり、差別をしてしまっていることがあります。(無意識な偏見のことを、アンコンシャス・バイアスと言います)
だからこそ、意識して学んだり、自分の中のジェンダーに気づいたりしていくことが大切です。それは、私たちが本来持っているはずの「個の自由」を取り戻すために必要なこと。
男である、女である、という前に、私たちはひとりの人間、ですよね。性別だけで、いろんなことを決めつけられたり、判断されるのって、おかしいことだと思いませんか?
次回のジェンダーマガジンでは「男性脳、女性脳を信じてませんか?」をお届けします!お楽しみに♪
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