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エセポジティブな助言はいらない。本当に言って欲しいのは、


家で仕事をする日は、お昼ごはんの時にドラマを観るのが、ささやかな楽しみである。


お昼に何を作って食べるか?どのドラマを観るか?


朝のうちにだいたい目星をつけておいて、お昼時間を楽しみに、午前中の仕事を頑張る。


ある試験の課題を無事に提出し終えて、苦手な経費処理も終わって、タスクは全て完了させて、いざお昼時間!!!


今日のお昼は酸辣湯麺、ドラマは「今夜すきやきだよ」に決定。


「今夜すきやきだよ」は、日常のいろんな違和感(不快感を伴うのだけど、あまりに日常的でやり過ごしたり、なかったことにしちゃいそうな違和感)を丁寧に掬い上げて、昇華させてくれる。


「恋愛は(友情は)こうあるべき」
「女は(男は)こうあるべき」
「若い子は(年齢を重ねた者は)こうあるべき」


そんな「べき論」を、柔らかい日常の中でふんわりと優しく解消してくれる。


第5話もすごく良かったなぁ。


しんたの「自分の感情に鈍感になったら、誰かの感情も大切にできない気がする」っていう言葉が、じーんときて、酸辣湯麺を口に運ぶ手が止まった。


ネガティブな感情って、できれば感じたくない。だけど、それはエセポジティブであって、自分の感情をなかったことにして、無理矢理ポジティブに舵を切るのと同じ。なかったことにされた感情は、いつしか大きくなって、自分という船を沈めてしまう可能性だってある。


だけど、それでも、苦しかったり心地悪かったりして、できれば目を背けて痛いし、蓋をしてどこかに放置しておきたくなる。


ネガティブな感情を感じたくないのは、自分のためだ。


でも、しんたの言うように“誰かの感情を大切にするために”自分の感情を感じるんだったら、なんか、できそうな気がしたんですよね。


だって、自分がどうしようもなく凹んでいる時に「そんなの、がっつーーーん!とポジティブに舵切っちゃえば、元気になるって!!!!!」って言われるより、


「うんうん、そういう時、あるよね。私もさ、めちゃ凹んだことあるよ。そんな時はさ、、、」って、寄り添ってもらえた方が、何千倍も嬉しい、私なら。


あるいは、「今夜すきやきだよっていうドラマで観たんだけどね、」ってしんたの言葉を教えてもらえるのも、かなり救われると思うんだ、私なら。


生きてると、ままならないことって、たくさんある。分かりやすい敵と分かりやすいヒーローが出てきて、分かりやすいハッピーエンドにならないことがあることを、私たちは知っている。


だからこそ、押し付けがましくなく、そっと日常に寄り添ってくれて、分かりやすい結末じゃなく、そっとヒントと余白を残しておいてくれるような、このドラマに癒され救われてるんだと思う。


やっぱりドラマっていいねぇ。個人的にトリンドル玲奈ちゃんが可愛すぎて、姪っ子ちゃんに雰囲気が似てて、実家・宮城の母に伝えたら「東北ではテレビ東京やってない」と言われて玉砕(チーン、笑)TVerで見逃し配信で観れると伝えておきましたとさ。



▼トップ画像はこちらからお借りしました。この4人でハマグリ食べるシーンがね、ほんと可愛くて素敵だから、観てみてね♪

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