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この言葉と出会うために宮古島に来た〜14歳と42歳の二人旅〜

今月の上旬、14歳(中2)次男と二人で、宮古島を旅した。


次男の学校が1週間ほど休みになったので、せっかくだから旅行でもしようか〜?と軽い気持ちで誘ったら、「いいね」と賛成してくれて。


その前の週に新潟に家族でスキー旅行の予定があったので、二人旅は暖かいところにしよう、南の離島なんてどうかな?という流れになって、


行き先をいろいろ探していたら、ある宿が目に留まった。1日3組の離れの宿&1棟貸しコテージ。

口コミ90件で、評価4.9


わ!すごい!!口コミを読んでみると、この宿のオーナーご夫婦のお人柄がとっても親切であること、手作りの朝食が美味しいことが書かれていて、私はこのご夫婦にお会いしてみたくなった。すぐ、その宿に予約!その宿は宮古島にあったので、行き先は宮古島に決まった。今回の旅は、宿から決まった。


旅行当日、次男も私も不安げに出発した。なぜなら、二人とも方向音痴だから(笑)それに加えて、私は時間の管理も苦手である。


次男が小6の時、中学受験候補にしていた中学の受験説明会に一緒に向かう際、全然違う電車に乗ってしまったり、開始時間を間違えてしまったりした(タクシーでぎりぎり間に合った)。その時の次男は私を責めることは一切しなかったけれど、次回以降の受験説明会は「お父さんと行きたい」と言われてしまうという、苦い過去がある。


しかし、そんな心配はよそに、ちゃんと羽田空港国内線ターミナルに着き、ちゃんと飛行機に乗れて、ちゃんとちゃんと宮古空港に降り立った時には、初夏のような陽気も手伝って、二人で空港で大きく伸びをして、「着いたぞー!!」と濱口優の「獲ったどー!!」よろしく心の底から安堵した。


方向音痴で時間感覚も鈍い上に、私は車の運転もできない。なので、宿まではタクシーで向かった。写真で見た通りの、派手すぎず知る人ぞ知る的な雰囲気がある宿で、ご夫婦が優しく迎え入れてくれた。(レストランも宿も知る人ぞ知る的なところが好み)


部屋に通されてすぐ、私たちがノープラン&ノーレンタカーであることを知り、オーナーご夫妻のご主人が舞が浜ビーチと来間島に車で連れて行ってくださった。


ちょうど夕暮れ時、来間島のビーチが美しすぎて、次男と私はずっと砂浜から離れられなかった。


空も海も、遮るものが何もなくて、白と青だけの絶景が美しすぎて圧巻すぎて、この世のものとは思えなかった。海なし県・埼玉県民にはたまらない!!!


オーナーのご主人が写真もたくさん撮ってくれました!



2泊3日、宮古島を走っているループバスを頼りに、観光潜水船に乗ってウミガメさんを見たり、シギラ黄金温泉でトロピカルな温泉を満喫したり、日本では数少ない登れる灯台のある東平安名崎に足を伸ばした。


東平安名崎、見渡す限り水平線!



最終日の3日目の朝ごはん。朝食は自分のコテージではなく、フロント棟?というのかな、オーナーさんご夫妻がいる棟で頂くことになっていた。2日間とも宮古島の食材を使った、メニューの異なる、手作りのとっても美味しいお料理だった。

特に沖縄のお魚のお刺身はとっても新鮮で、次男は今でも「あのお刺身が食べたい」と言うくらい^^



量がしっかりあったので、この朝食を食べたら、昼食は軽食でいいくらいだった。


オーナーご夫妻は、次男のことを「息子くん」とかじゃなくて、下の名前でちゃんと呼んでくれていた。「〇〇くん、好きな教科は何ですか?」とか「〇〇くんの学校は、何クラスまであるの?」とか。小さなことかもしれないけれど、オーナーさんご夫妻の優しさが伝わってきて、私はとても嬉しかった。


私はずっと聴いてみたかったことを、オーナーさんご夫妻に聴いてみた。「どうして宮古島で宿を始めたのですか?」と。


オーナーさんご夫妻は元々、関東に住んでいたけれど、ご主人が海が好きで移住することにしたこと。移住のためにいろんな島を見に行ったけれど、宮古島が一番しっくり来たこと。移住した当時(20年前)は移住者が少なく、いろんな苦労があったこと。周りから反対されたりしたこと。それでも二人でここで暮らすと決めたこと。10年前からこのコテージで宿を始めたこと。いろんなお客さんと出会えておもしろいということ。


そして、その話の最後に、オーナーさんご夫妻がこう言ってくれた。


「一度きりの人生だから、自分がやりたいことをやったらいいよ。だって、自分の人生なんだから」


白くて明るいコテージで、ご主人が立つ窓際からは真っ青に澄んだ青空が見えて、奥様はキッチンから「本当に、そうよね」って笑っていらした。


ーーーこの言葉を聞くために、私たちは宮古島に来たんだ。


自然すぎるくらい自然に、私はそう思った。きっと次男も、同じように思ってくれているような気がした。


自分のやりたいこととか夢とか進むべき道とかどんな仕事についたらいのかとか、私たちが中学生だった時より、自由で選択肢が多くて、流れが速くて、美しく蒼い海や空のように大きくて広い未来を生きる、14歳の多感な時期。


そして、私もまた、42歳になった今も、同じようなことを頭に巡らせている。


そんな私たちに、必要な言葉と出会わせてもらった気がした。


次男と相談して、最終日も来間島のビーチで過ごした。シーグラスを探したり、海を眺めたり、珊瑚で水切りしたり、ビーチには6人くらいしかいなくて、貸切みたいだった。泳げなかったけど、2時間くらいビーチで過ごした。「贅沢な時間だよねぇ」って二人で言い合ったりして。


この時期に3日間ずっと晴れるのは珍しいそう!


人生の価値観が、変わるような旅だった。


自然の中にいると、自分の中の不自然さに気づく。


普段は気づけなかった不自然さに気づいて、無理していたことをこの旅行中にいくつか手放した。自然の力は、ほんとうにすごい。ほんとうに偉大!


次は、どこに旅に行こうか。春休み家族旅行の計画を、今、練っている。





宮古島でお世話になったお宿はAlflat(アルフラット)さんでした!


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