逆境ナイン
フルタ丸講談vol.2は「八百長入門」というタイトルで、プロ野球選手の妻たちによるお話とのこと。
野球の知識に乏しい私は、野球のお話に挑むにあたり、野球について勉強しようと思い、入門編として、まず野球漫画を読んでみることにしました。
以前から家族に面白いとおすすめされていた野球漫画がいくつかありましたが、私は野球に詳しくないので読み切れるか心配で、読まないままに時間が経っていました。
この機会に!と、その漫画の中からひとつ選んで読んでみることにしたのです。
手にとったのは、島本和彦さんの「逆境ナイン」。
野球が盛んではない、地区大会でさえベスト4に入れないという高校の野球部が、あることをきっかけに甲子園を目指すというお話。
就寝時間が迫る静かな部屋で初めのページを開いた瞬間に、私はこのお話の虜になってしまい、そのまま全4巻を読み切ってしまいました。
まだ読んだ事のない方がいらっしゃると思い、その方には実際に読んで体感していただくのが一番ですので、私から詳しくは語れませんまが、とにかくもう、初めのページから劇的で強力。高まりまくります。
主人公の逆境に挑む激しい姿勢は時に間抜けに見えますが、逆境を乗り越えるためのひたむきな行動を見ている内に、逆境に立ち向かう姿が格好良く見えてくるのです。
逆境ってこんなに面白いものなんだ!
展開の破天荒さもたまりません。
劇的に物語が展開されていきますが、ストーリーの面白さが強くて、細かいことはさておき!です。
時々格言として登場する格言のような格言(普段は格言としては使われない日常の会話の一部が、ここでは格言のように重みを持って登場します。よって少し力が抜けちゃうような的外れと思えるようなものもありますが、声を出して笑ったあとに、あ!これ格言だ!と深く納得してしまうのです。)は、どれもズゴンと刺さります。
日常生活で使えるのなんのって。
このnoteを書く前に、復習で少し読み返してみようと再び漫画を手に取ったのですが、読み始めるとやっぱり面白くて、結局1巻から4巻までまた読んでしまいました。
野球を勉強しようと思い読んだ漫画です。
この漫画で学んだ野球の知識は、野球は9人で行うものということ(タイトル「逆境ナイン」のナインは、野球の試合に出られる人数から来ていることをここで改めて理解しました。もう人数で迷うことはありません。)。
ただし、9人の配置先は不明のまま…。
はい、でも、この漫画は野球のルールに詳しくなくても、こんなにも楽しめる野球漫画なんです。
すごいです。
訳あって、自分の昔の写真を探していたのですが、どの写真もにこにこしてふざけていて、見ているだけで楽しくなりました。
昔の私は、目の前にある逆境をなんとか乗り越えようと、怯えることなく、立ち向かっていました。
だから写真の私は、底抜けに楽そうなんだと思いました。
日々暮らしていると、逆境に沢山出会います。
逆境から逃げずに、ずんずん進んでいる時は、色々なことにわくわくし楽しく暮らせます。
逆に、逆境から目を逸らして、知らないふりをしている時は、どんより暗く渋くつまらない暮らしになります。
今の私の日々の暮らしもとても楽しいです。
大小様々な逆境を乗り越えようと立ち向かっているからなのかなと思います。
これからまだまだ沢山やってくるであろう逆境を、ずっと楽しめる私でありたいなと思いました。
野球の勉強は、これから新たにスタートです。
篠原友紀
フルタ丸講談 vol.2 『八百長入門』
日程:2023年11月29日(水)~ 12月2日(土)
会場:シアター711
【チケット】
一般:4,000円 学割:3,000円(要証明)
※全席自由・整理番号付き・前売当日共通
【プレイガイド先行予約は10月1日から】
カンフェティ WEB販売ページ
http://confetti-web.com/furutamarukoudan_2
①プレイガイド先行予約 10月1日(日)10:00~9日(月)23:59
②一般発売 10月14日(土)10:00~
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