あられ

静まり返った空気の中、ひとり夜道を歩く。真っ白な白銀の世界に私の足跡が浮かんでも、いずれ雪と共に消えゆくだろう、それだけの運命。今日あなたのことを考えました、隣にいるのはきみじゃないのに。それでもここに居ない存在を思うのはあなたが何よりも僕にとって大切であるということの烙印。人間は感傷に浸りたい生き物です、そうすればこのブサイクでどうしようもない人生も途端に輝き色づき始めるから。単純ね、わたしがいちばんほしいのはきみ。凍える手足で思うのは目の前の幸福よりも、光より速い一瞬のきみとの思い出。

少しでも好きと思ってくれたら、何かを感じて頂けたなら幸いです。あなたのそのサポートが私を形作っています。 あなたがこれからもますます豊かでありますように。