春の宵
【チェンマイ俳句毎日】2024年2月17日
対岸の国のともしび春の宵
メコン川の向こう岸に臨む隣国ラオスは農村が広がっていて、夜はタイに比べてずっと暗くなる。夕暮れ時になると民家の灯りがひとつ、ふたつと増えていく、そんな風景をぼーっと眺めるのが昔から好きだ。
今回訪れたチェンセーンは、メコン川を堺にゴールデントライアングルと呼ばれるタイ、ラオス、ミャンマーの3つの国境が接する地域があり、古くから物や人が行き来する交易の場所である。今、タイの向こう岸のラオスは、中国資本の巨大なカジノ街ができていて、ネオンが点滅するど派手なビルが林立し、タイ側よりも賑わっている。メコン川の川面に映るきらびやかな光を見ていると淋しい気分になった。
極彩のカジノのネオン春の闇
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