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漫画の作り方

こんにちは。

今回は、いろんな方によく聞かれる
漫画の制作工程を紹介したいと思います。

◆◆◆

プロットやネームなどは、
人によって定義ややり方が様々です。

私自身、自分と同じやり方で漫画を作っている方を
見たことがないですし、
友人たちもそれぞれ多種多様な方法で漫画を作っています。
セリフを全部起こす人、プロットを作らない人…などなど。

そんな中で今回は、私の場合の
漫画の制作工程をご紹介したいと思います。


1 ネタ出し


はじめにネタ出しを行います。

スケジュール帳などにメモしています

ネタは日々の日常で降ってきたものや、
好きな曲を聴いてインスピレーションの浮かんだもの
日常的に脳内やメモ帳などにメモしておきます。

そして漫画を作るぞ!となったときに
そのメモからイケそうなものをピックアップする、
という形でネタを作ります。


2 プロット


次に設計図であるプロットを書きます。
描きたいテーマを、具体的な物語にしていく工程です。

適当な紙に物語の流れを書きます

プロット、いつもすぐ捨ててしまうのですが、
裏紙などの適当な紙に書きます。

私の場合、起こる出来事をほぼ箇条書きで書いていきます。
(例えば、「喧嘩する」→「仲直りする」といったように)

セリフなどは、この時点では明確には決まっていません。

また、キャラクターもこの時点である程度作っておきますが、
キャラクターはあまり細かく作り込み過ぎず、
物語において一番大事な要素・役割だけを
明確にしておく程度に、とどめておきます。


3 ネーム


ネームに移ります。
ネームは、漫画のラフのようなものです。

B5の紙にびっしり描きます

B5の紙にタテに描いていきます。
画像がわかりずらいですが、
紙の左側から右側へ、タテに読んでいきます。

そしてここで、
プロットで決めた出来事を実際に漫画で起こすとどうなるか?
を確認していきます。

そうすると、だいたいプロットとの齟齬が生まれます。
(例えば、「喧嘩中に先生キャラが止めに来てしまった」とか)

そして、生まれた齟齬を正すために、
キャラの性格を変更したり、プロットの改変をしたりなどといった
修正を行います。

修正をしたら、再びネームを描き、
プロットの出来事が漫画として再現可能かを確認します。

このネームの修正作業は、
だいたいいつも2~3周は行います。
(つらい)


ちなみに、ネームは
「漫画の完成ページ」の状態で脳裏に漫画が浮かぶタイプなので、
コマ割り・ページ区切りもだいたい決めて描いていきます。

またセリフについては、
このネームの時点である程度ニュアンスだけ決めますが、
ここが本決定ではありません。


4 下書き


ネームが固まったら、
下書きに移ります。

B5の紙に描きます

B5の紙に描きます。結構大きいです。
下書きでは、ネームを清書する作業を行います。

私の場合、ネーム→下書きへの清書時で
初めてしっかりセリフを考えます。

また、コマ割りもネームから
かなり変えて描いていきます。

よって、下書き作業といえども、私の場合、
一般的なネームの清書作業と言ってもいいかもしれません。

ネームを確固にし、ペンでなぞれる原稿を作る作業
下書きとなります。


5 スキャン


今までの1~4の工程はすべて
アナログで行っています。

よって、描いた下書きをiPadで撮って
スキャンアプリでスキャンします。

使っているスキャンアプリはこのキャンスキャナーです。


6 コマ割り・写植


スキャンした下書きの画像を、
クリスタに貼り付けていきます。

デジタルデータを作っていきます

このあたりの作業はバイトを雇いたいほどの虚無作業なので、
クリスタのテンプレート機能オートアクション機能を活用して
効率的に進めていきます。


◆◆◆


データが作れたら、
コマ割りと写植を行います。

少しでも絵を描く面積を減らし、時短をするために、
吹き出しもこの時点で描いておきます。


7 ペン入れ


ペン入れをします。
下書きをペンでキレイになぞる作業です。

わたしは1日に15ページくらいが限界です。


8 ベタトーン


最後にベタトーンをします。
書き文字も、ここでやっと入れます。

これで漫画の完成です!


◆◆◆


いかがでしたでしょうか。


漫画の作り方は千差万別なので、
自分に合った作り方を見つけてみてください。


ここまでお読みいただきありがとうございました!

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