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開店まであと29日 

水道橋博士の「藝人春秋」と枡野浩一さんの
「かんたん短歌の作り方」を読了。
気づいたらこんな時間になってしまっていた。(3時50分)

博士の言葉をお借りするわけではないが、ここ最近「事実は小説より奇なり」を体現したような毎日が続き「小説」によって補完していた「物語」が、自分自身の物語が動き出したことにより、自然と「読書」という行為から遠ざかっていた。

そこで、小説ではない本かつ、今親しくさせていただいている御二方の本を拝読。

まずは水道橋博士の「藝人春秋」
解説は、僕(若林凌駕)をはるかに凌駕しているオードリーの若林正恭さんが書かれているので、僕はあくまでも短い感想に留めたい。

博士の著書は数日前のnoteでも触れたのだが、忖度やオブラートで包み隠さずに書かれた芸能界の方々のお話と、博士自身の隠しきれていない文才がむき出しになっていた。

藝人春秋は2と3へと続くので、楽しみ半分、読み終えてしまったあと、満足感より喪失感が残りそうな良書。

2時間ほどで読み終え、興奮冷めやらぬまま、枡野さんの著書に手を伸ばす。
一昨日、毎日短歌を詠むと宣言してしまったので、まずは枡野さんから短歌のいろはを学ぼうと拝読。

「かんたん短歌の作り方」枡野浩一
枡野さんが教祖となり、「マスノ短歌教」の信者たちから送られてくる短歌に賞賛や訂正を加える一冊。
「切れ目ごとに一文字空きを入れたりすると、シロウトくさくなるのでやめましょう」
思いっきりやってしまっていた…。

「短歌以外の形式で表現したほうが面白くなる内容のものは、短歌にしては駄目です」
自作の漫才や、あるあるネタを短歌に応用しようとしてしまっていた…

枡野さんが凄いのは、訂正の後に自作の短歌を用いて、説得力を持たせるところだ。
言ってしまえば、若手芸人にネタのアドバイスをしたあとに、自分のネタをやるようなもので、そっちの方が誰がどう見ても面白いので納得させられてしまう。

カンタンタンカ、逆から呼んでもカンタンタンカ
読むと思わず「感嘆」してしまうと言う意味合い。
短歌を作るのは決して「簡単」ではないので。


今自分が親しくさせていただいているお二方が、こんなにも偉大な功績を残されている方々なのだと、著書を読み進めていくたびに痛感する。
博士とも枡野さんとも、師弟関係ではないものの、かねがね関係性に名前を付けたかったのだが、御二方の著書を読了して決めた。

博士は、共通点が多く「僕より『先』に『生』まれた僕」という意味合いと、1週間の内5日一緒にいたり、原稿の文字起こしをお手伝いさせていただいたりしているので、「先生と書生」という関係性がしっくりくる。

枡野さんは、著書の中でもおっしゃっている通り「マスノ短歌教」の教祖様で、僕は短歌を始めたばかりで学ばせていただいている信者でもあるので「教祖と教徒」という関係性が一番近いのかもしれない。

先生、教祖。鞄も太鼓も持たない小生意気な22歳との交流を、引き続きよろしくお願いいたします。


今日のお題は「就職活動」
枡野浩一さんの本を読んだ上で一首詠むので、ここで下手な短歌を詠んでしまっては、枡野さん改め教祖に風評被害が及ぶ可能性がある。それだけは避けたい。

履歴書の備考欄さえ埋め尽くす 余 白 を き ら う 社 会 が き ら い

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