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2023/12/23

先日行った本屋で「古くてあたらしい仕事」(著: 島田潤一郎)、「大船渡 ハウルの船」(著: 坂田美優)、「パリのガイドブックで東京の町を闊歩する 1」(著:友田とん)を買った。友田とんさんの本は「プルーストを読む生活」に出てきた本で、まさか並べられているとは思わず感動してつい手に取った。
年末年始のお供本として購入したはずなのに、帰りの電車で「大船渡 ハウルの船」と「パリのガイドブックで東京の町を闊歩する 1」を読み終えてしまった。ペース配分が下手すぎる。

どちらの本もとても素敵で面白くて。
「パリのガイドブックで東京の町を闊歩する 1」はタイトル通りのことを友田とんさんがそのままする本なのだけど、まさに思いつきが神がかっている。ガイドブックを見ながらその土地を歩くことは、書かれている場所を目的に消費していく感があるので個人的には苦手だけれど、この本は東京のガイドブックは見ずにパリのガイドブックを見て東京を闊歩するというのだから意味がわからない。でも読み進めるほどに面白くなって、あっという間に読み終えてしまった。フレンチトーストが食べたくなる本だ。

「大船渡 ハウルの船」は、ハウルの船と呼ばれるお家で著者の方が暮らす物語。暮らしの中で感じることを表現する言葉がとてもいい。
生きる力が強い。温かいような表現が多くてやさしい気持ちになる。読み終わった時に目の前が少しだけ明るく見える。

人といる時に「シフォンケーキのフォンの部分って柔らかそうだよね」とか意味のわからん1人ごとを言っていたらしい。「疲れてるから早く帰って寝たほうがいい」と断言された。たしかに疲れてる。ヤクルト1000を帰りに薬局で買える。いまだに人気なのか最後の一本だった。冬は寝不足になることが多いので気をつけたい。

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