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2023/12/31

2023年が今年で終わるというのに、休みが半分もう終わってしまったという悲しみが先に湧いてくる。将来より目の前のことにしか目線がいかない自分に呆れながら、年が明けたら2024年のことを考える日を近々つくろうと決める。
その年のことは、その年に考えた方がリアルに決められるという謎の理論で納得させて、年末なので家族用に鍋の準備をしている。

『「待つ」ということ』(著:鷲田 清一)を読んでいる。以前Kindleで購入した「死なないでいる理由」とは別に、図書館で借りてきたもの。

ひとは自分の生をどう生きてきたか。「待つ」ことから探る哲学的断章。

現代は待たなくてよい社会、待つことができない社会になった。現代社会が失った「待つ」という行為や感覚の現象学的な考察から、生きること、生きていることの意味に分け入る、臨床哲学からの哲学エッセイ。

KADOKAWA公式HPより引用(https://www.kadokawa.co.jp/product/200501000007/)

「待つ」行為が生活のスピードが早くなるとともに、過去の感覚を失い、生き方そのものが変化してきていること。まだまだ読み始めたばかりだけれど、作中で触れられていた「待つ」ことの行き着く先が「諦め」というのはしっくり来た。自分がコントロールできないことに対して期待と催促と、不安の過程を通り過ぎた後、絶望にも似た「諦め」がある気がする。

今年の振り返りもそこそこに、来年のことを見ないとな〜と思いながら「しいたけ占い」の2024上半期を見ている。

しいたけ占いの文章はいつもあったかくて、後押ししてくれるような言葉が多くて好き。
自分が大切にしていきたいと思った言葉と一緒に、来年も生きていきたい。

大晦日にも関わらず家に引き篭もりながら、風の強さと降り出した雨に少しだけ気分が上がる。こんな日に雨が降ることはだいたい災難なのだけど、雨が降る年末ってあんまり経験したことないのでワクワクしている。外に出ないから言えることだけど。
昨日からスーパーに行って肉とか魚とか普段は買わないようなものを買って鍋を作っている。
来年も、会いたい人に会って、行きたい場所に行けて、仕事もそこそこ順調で、でも今年とは全然違う一年が過ごせたらたのしそう。
今年もお世話になりました。
来年、良いお年になりますように。

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