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2023/12/20

もう本当に秋は去ってしまったようだった。
今日の気温を体感してしまったらどう頑張っても冬と認めざるを得なくて、これから寒くなる一方なのだろうと思うと苦しい。上着をクリーニングに出して、寒波に備えている自分の生活力に拍手したい。だいぶ遅かったけど。

大きな選択をする際は必ずといってもいいほど迷うし、右往左往しているうちに選択の期限が迫ってきていて、結局えいや!と思い切って飛び込むような人生を送っている。
そんな時に、色んな本や人の声を聞くこともあるのだけれど、それはそれぞれ本当にありがたいが、選択する際の背中を押すようなものはなるべく聞かないようにしている。
自分の人生の責任を、後悔を少しでも誰かに押し付けたくないというのもあるが、単純に他者の言葉はそこまで自分に最適解になっていないことが大半だと思っているのが大きな理由だ。
その人の選択の経験はその人にとっては正しさ(のようなもの)が保証されているけれど、自分にとっては何も保証されていない助言なので最終的な判断材料にはできないなと思う。
ということを、最果タヒさんの「恋できみが死なない理由」を読んで考えていた。

人生は物語のようであるような気がするけれど、そんなに綺麗なものではなく、あっちこっちへ展開は行きつつ、何が報われるか全く決まっていない。
努力が結果を生みださないことも、運命のライバルやパートナーと出会えることも決まっていないし、自分の言葉が相手に届かないことなんて当たり前のようにある。
一筋通った物語のように、人生は出来事が連続していないことの方が多いのかもしれない。
けれど、物語のようにプロットが決まっていないからこそ、劇的なことも起きる。予想だにしなかったことや、忘れていた過去が未来を明るくすることだってある。
あれをしたからこれをしないといけないとか、一度決めたことを貫くことの必要性もないことが、人生のいいところなのかもしれないなと思う。

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