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6月の読書記録

【6月に読んだ本】

6月に読んだ本たち。
本について、日記に書いていたこと。

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「いつかたこぶねになる日」(著:小津夜景)
冷麦を食べることについて讃えられた漢詩?が紹介されていて面白い。そろそろ、冷麦の季節。そうめんと冷麦の違いは麺の太さだけらしいのだが、字面が違いすぎてもっとこう、違いを探したくなる感覚。
徐々に体力がなくなっていて、体調がまたわるくなったのかわからないけれど体から力が抜けていく感覚。帰る頃には干からびそうで、「おつかれさまです」とまだ残っていた同僚に言ったら全然声が出ていなくてウケた。


「読書の日記 InDesign 入籍山口くん」(著:阿久津隆)
植本一子さんの「かなわない」の話が引用されていて、時期尚早という言葉について考えていた。
何が早いのか、機が熟すということはどういうことなのだろう。遅いとか早いとか、早いとか遅いとか、そういうの、本当にあるんだろうか。あるんだろうけれど、それは人から決められるものなんだろうか。
望む結果が得られる確率を上げられることは未来にできるのだろうけど、それが、今やらないことの理由にはならないし、ダメだったことを早くやってしまったからだと理由づけるぐらいならやめたほうがいいけれど、それでも、やりたいと思うならタイミングは今なんだろうと思う。思って、仕事のやる気が出てきていろいろやった。

「傷を愛せるか」(著:宮地尚子)
自分の傷に対しての向き合い方もそうだけど、他者の抱える傷を見せてもらった時の振る舞いというか言動についての適切なことについても考えたくて。
その傷が自分のものではない限り、言葉として表される事象や感情はあくまでも自分の尺度の中でしか捉えられず、本当の意味で理解することはできないと思っている。相対的なものではなく、絶対的なその人にとっての傷。


「民主主義の人類史 何が独裁と民主を分けるのか?」(著:デイヴィッド・スタサヴェージ 訳:立木勝)
デモクラシー(民主主義)という言葉に馴染みがなく、最初からこれは読むのが時間かかりそうだぞと思って、読み進めていくとなんだか面白く、民主主義の形はヨーロッパやアメリカが起こりだろうみたいなことを思っていたけれど、それは誤りで、どこにでもあったというほうが正確らしい。当時と現在とで民主主義のとらえられ方や、システムの違いはあれど、人が多数集まって社会を築けば自然発生していく民衆の権利。


「カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―」(著:フランツ・カフカ/編訳:頭木弘樹)
相変わらずわけがわからん。わからんすぎておもろい。でもちょっと共感できるところというか、無理やりわかろうとする自分がそこに見えて面白い。カフカを好きで読んでいる人からするとあまりよくない楽しみ方をしているのかもしれない。あまり知らないからこそ他人事みたいに面白い。愉快だった。


「コンテクストデザイン」(著: 渡邉康太郎)
今度のイベントに向けて読んでいて、考えの参考になりそうなところをメモりながら進む。
参加した人が場と関係性を結び、自分なりの解釈をもって、新たな場や何かを創り出すこと。そういうところに繋げるためには、何が必要なのか。読みながら黙々と考える。


「自由が上演される」(著:渡辺 健一郎)
今まで思っていた自由に対する理解とか、自由を作ろうと思っていた自分の考えがだんだんと打ち砕かれる感覚でうわ、そういう考えかたもあるよな、いやたしかに、ううん?という連続。楽しい。

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