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Salesforce Summer ‘24リリースに向けての準備

Salesforceは、年3回(冬、春、夏)にプラットフォームのアップデートを行いますが、2024年夏のリリースでは特に注目すべき変更点があります。今回のブログでは、Summer ‘24リリースに備えるための主要なポイントと準備方法について解説します。

リリースアップデートの活用

Salesforceでは、リリースが実施される前にいくつかのリリースアップデートをアナウンスします。これらのアップデートは、組織の既存プロセスが設計通りに機能し続けるかを保証するために、テストが必要です。アップデートは最初にサンドボックス環境で有効にし、影響をテストすることが推奨されます。

主要なアップデート内容

  1. 信頼できるクロス組織リダイレクションのみ許可

  • カスタムリンクやコード内で他のSalesforce組織へのリダイレクションが発生する場合、信頼できるURLリストに追加し、テストを行う必要があります。

“Trusted URLs for Redirects”設定ページ

2.EmailSimple Invocable Actionの組織全体のプロファイル設定への対応

  • EmailSimpleアクションがApex、Flow、REST API経由で呼び出される場合、組織全体のメールアドレスへのアクセス許可を設定し、テストする必要があります。

Salesforce FlowのEmailSimple Action

3.複数設定SAMLフレームワークへの移行

  • 既存のシングルサインオン設定を新しいフレームワークにアップグレードするためのテストと調整が必要です。

Single Sign-On設定ページ

4.会話知能ルール名をフローへの入力として渡す

  • Service Cloud Voiceを使用している場合、会話知能ルールがトリガーするフローの設定とテストが必要です。

会話知能ルール名設定ページ

5.Botユーザーコンテキストでフローを実行

  • Einstein Botがフローを実行する設定をテストし、必要に応じてBotユーザーのアクセス権を調整します。

Einstein Botのフローアクションステップ設定

6.Email-to-CaseのLightningエディタへの移行

  • Email-to-Caseで使用されるドッキングおよびケースフィードメールコンポーザーを新しいエディタに移行し、テストします。

ケースオブジェクトレコードページ上にメールエディター

まとめ

Salesforceのリリースアップデートは、管理者や開発者にとって常に挑戦です。これらの変更に適切に対応し、組織やビジネスプロセスに影響を与える前に問題を特定して解決することが重要です。準備のプロセスで行き詰った場合は、リリース準備性向上のためのコミュニティや特定の機能に関するグループでサポートを求めることができます。

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