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映画 | 梅切らぬバカ

こんばんは。
今日は「梅切らぬバカ」を観ていました。

観終わったあとですねぇ…
す…っごく、お風呂あがりのポカポカ感みたいな、あたたかな気持ちになりました。

渡辺いっけいさん演じるお隣のお父さん、よかったです。いっつも我中心、「家族のためにー」って言いながら、ぜ~んぶ奥さんへおんぶに、だっこに、肩車!なお父さんが…。ほっこりさせていただけました。渡辺さんは"人"の嫌なところ、善いところを体感させてくれるから作品により嫌いになったり、好きになったり、毎々大変。

加賀まりこさん演じるお母さん、珠子さん。
バラエティで観ていた加賀さんからはまったく想像できない、愛いっぱいの"お母さん"。思ったことは率直に、ズバッと、厳しく!厳しいのに愛が溢れていてもう…包みこんでくれる感じがあたたかいのです。

塚地武雅さん演じる自閉症の息子さん、"ちゅうさん"。
映画レインマンでダスティン・ホフマンさんが演じていたお兄ちゃんと一緒!几帳面で、人一倍優しくて、でもしっかり思っていることは主張するところは可愛らしく。好きだわぁってなりました。

珠子さんがふと「このまま共倒れになっちゃうのかね?」って気づくシーン、はっとしました。珠子さんが亡くなってしまったら、二人っきりの家族なので身寄りはなく、ちゅうさんは独りぼっちになってしまう。息子さんの将来を案じる母の気持ちが痛く心に刺さりました。そんなとき、グループホームへ入居できるという話があり、ちゅうさんとお話して二人は離れて暮らすことにー。

珠子さん、ちゅうさん、二人とも離れて暮らすことになって、環境の変化への戸惑い、共生によってこれまで感じたことのなかったちょっとした不満、淋しさとか、”じわっ”と否でも感じさせられて胸が締めつけられるような気持ちになります。理解できないことに対する戸惑い、恐れ、具体的な根拠はないけど漠然と感じることがあり、それらに対する苛立ちや怒りの感情が沸き上がってしまったり。

珠子さん、ちゅうさんのやさしさ、二人に関わる人々が少しづつ知ってくれる、ちょっぴり距離感が近くなる出来事などあって(はぁ~…よかった)とほっと胸をなでおろすことができました。

観終わった後、色んなインタビューなど読ませていただいて

だから、この映画を見てくださった方みんなが忠さんを好きになってほしいんです。それが一番の願いで、うれしいことです。「この子が町の有名人になってほしい」というセリフもありますが、小さいコミュニティの中で彼を見守ってくれる人がいさえすればいい、きっと珠子さんは悔いなく死ねる、と腹くくってると思う。そういう気持ちがすごくわかるの。

引用:https://eiga.com/movie/95138/interview/

「映画.com」のインタビューで加賀さんこのようにお話されていることを読んで、わたしも”小さいコミュニティの中で彼を見守ってくれる人がいさえすればいい、きっと珠子さんは悔いなく死ねる”、本当にそう思いました。

ことわざ「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」とは?樹木の剪定には、それぞれの木の特性に従って対処する必要があるという戒め。転じて、人との関わりにおいても、相手の性格や特徴を理解しようと向き合うことが大事であることを指す。

引用:https://happinet-phantom.com/umekiranubaka/about.php

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