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ハイライトはこれ※"よくがんばった"

今日はここ最近観た映画の話、熱く語り合っておりました。

アマプラで観た「神々の山嶺(いただき)」。
原作は日本、フランスで制作されたアニメ作品です。
映像は静か、キャラクターのビジュアルは渋く、ですけど終始"緊張感"が持続しつつも激アツな作品です。


激渋なビジュアル「羽生さん」※"神々の山嶺"より

主人公は羽生さんはどうしてここまで厳格に自身を律し、頑なに山へ固執…執着、執念を燃やすのかー…。卓越した技術を持ち、山に対するありあまる熱意、周囲からそのひたむきな想いは理解されず、孤立していきます。協調は妥協…そう思っていると誤解されてしまうほどに真摯な言動や態度をとってしまう。自身のこと、山しかみていなくて、パートナーはどうでもいい…。タッグを組んで数々の山嶺を制してきたパートナーすら離れていってしまうほど。実は自身の危険を顧みない、関わったか方々に対する思いやり、愛情深い方なのですけど、素直に表すことのできない、困ったほどに不器用なひと、なのですけど。

アルピニスト、登山家ってわたしにはどうして好んで身の危険、死に近い場所であるにも関わらず山、厳しい、過酷な環境を身をおきたいのか理解し難い。そんな話をしていた際に"衝動"という言葉が出てきて、好きとか、愛情、映画だったり、本だったりあるいはスポーツとか…確かにそれらの明確な理由や根拠があるのかと問われると、明確な答えを示せなくて。

ふと、漫画「岳」という作品の、印象的で好きなセリフがあったことを思い出していました。主人公三歩さん(山岳救助隊の隊員)が"よくがんばった"と…。要救助者の置かれている環境、感情だったり、生死を問わずにまず、最初にかける言葉が"よくがんばった"なんです。

何も好き好んで事故にあったり、大けがしたり、思いもよらぬ大きな迷惑をかけてしまうことなど、誰にでもあることだと思います。三歩さんはそんな色んなことを全部ひっくるめて"よくがんばった"っていうひとで、神々の山嶺の羽生さんや岳の三歩さんとか…でっかいなぁと。

ふと思い出していました。

色んなお話をして”大変”、"強い憤りを感じる"、"すごく感動した"とか、もぐっちゃぐちゃだったのですが、そんなとりとめのない話を一緒に付き合っていただいてしまい"でっかい"なぁと。またそんなでっかいひとにね、ちっちゃなちっちゃなお話をしてしまうだろうなぁ、そしてこれからもずっと衝動には忠実に従う…色んな"好き"を熱く語ったりしちゃうだろうなぁ。


でっかいひとです、ありがとう…
よくがんばった!(笑)



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