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空腹のススメ 1日1食ガッツリ主義

空腹になると怒りっぽくなります

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イライラします。
これは気のせいでなく物理的反応です。
原因の一つは脳機能に必要な血糖の不足です。
血糖値の低下は、ストレスホルモン(コルチゾール)を分泌させます。
空腹がもたらす怒りやイライラは、要するに、ストレスなのです。

より重要なのはもう一つの原因:攻撃性です

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お腹が空くと脳で放出される神経ペプチドYと呼ばれる化学物質が関係しています。この物質が、攻撃的な態度を引き起こします。このメカニズムは極めて生存的です。つまり、「相当に根源的である」ということです。

例えば、動物は、食料などを奪い合う闘争を繰り広げます。
敗者や弱者は餌を得られない。
餌が少ないと成長が遅れ、さらに弱くなる。

そのため、空腹状態では餌を得るために闘争へのモチベーションがアップされる。この事実を突き止める実験がなされた。その方法は、6日間絶食させた魚と餌を与えた魚を闘わせることだった。

すると絶食させた魚の勝率が高くなった。
絶食させた魚同士の戦いが最も長くなった。

つまり、絶食させると、容易には降参しなくなり、結果として負けにくくなることが分かった。ここで導き出された結論は神経ペプチドYではなく、脳内の「手綱核(たづなかく)・脚間核(きゃくかんかく)経路」だった。

絶食させた魚は、闘争前から勝者として振る舞うための「手綱核・脚間核経路」の興奮伝播が増強されていた。

要するに、空腹者は勝利者である。
或いは、勝利者として行動している。

貧しい出自の人の相当数がビジネスで成功を収めているのも、この飢餓感や負けじ魂、反骨心の恩恵によるものである可能性が高い。

ストレスは過度に至ると自律神経失調症を患って体調不良に陥るが、適度なストレスは肉体と精神を活性化させる。南米から生きた魚を輸入するとき、水槽の中にピラニアを入れると、その刺激によって生存率があがるという情報もあります。

適度な刺激は活性化の役に立つということです。逆に言うと、刺激の少ない環境下では肉体も精神も虚弱化してしまうということです。それが生命体の掟でもあるわけです。

勝利者になりたい人は肥った豚ではなく、飢えた狼になれ!東大総長大河内一男氏の告辞「肥った豚よりも痩せたソクラテスになれ」も同じ意味です。

空腹と胃の関係

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東北大学名誉教授で、胃と腸の専門家である本郷道夫氏。

胃が最も強く収縮するのは、中が空のとき。
お腹の健康を保つための重要な働きです。

大事なのは、1分3回という胃のリズムと、迷走神経のシグナルが同調していること。強いストレスを感じている時は、迷走神経が1分に4、5回もシグナルを出してしまうことがある。

これでは胃が正常に動けない。
すると消化が進まず、胃もたれや胸焼けが起きます。

空腹期には胃の強収縮が始まります。
胃腸の中を掃除する働きです。

強い収縮が、食べカスや古い粘膜をそぎ落とし、胃腸の中をきれいにする。
このとき、よく腸管内のガスが動いて、お腹がぐーっと鳴る。掃除したので、次の食事の準備が整ったという合図でもあります。

強収縮が起きやすいのは夜間です。
睡眠中に何度か収縮して掃除し、朝、それを便として出す。
このようなペースで動いていれば、胃腸は快調です。

なので、寝る間際には何も食べない。
食べると夜の強収縮が起きない。
睡眠中の消化作用が進まないので、胃が空にならない。
すると朝から胃がもたれる。
強収縮不足で便秘にもなりやすい。
さらに、睡眠が浅くなって疲れがなかなか取れないなどの弊害を生みます。

1日3食主義は悪習慣

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1日3度食事をすると、前の食事で食べたものがまだ胃や小腸に残っている間に次の食べ物が運ばれてきます。胃腸は休む間もなく、常に消化活動をしなくてはなりません。

消化にはかなりのエネルギーが消費されます。
胃腸が疲れて消化機能が衰えると、栄養の摂取量が落ちます。
(1)肌や髪のコンディションが悪くなります。

消化しきれなかった食べ物が腸に滞留します。
その食べカスは腐敗し、有害物質を発生させます。
腸で発生した有害物質は血液に乗って全身を巡っていきます。
(2)腸内環境が悪化して免疫力を低下させる。

腸内環境の悪化により悪玉菌が増殖すると、活性酸素を発生させます。
活性酸素が必要以上に増えると細胞を傷つけます。
(3)老化が進行し、肌のシミ・しわの原因になる。

空腹は消化に用いられるエネルギー量を抑えます。
(4)エネルギーが肌の再生に転化されます。

このような結果、空腹は「肌をキレイにする」ことが証明されます。

医学博士青木厚先生談。
「睡眠時間と何も食べない時間の合計が連続10時間以上になると、脂肪の分解が始まります。さらに、16時間以上になると、オートファジーが働きだします

オートファジーとは、古くなった細胞を新しく生まれ変わらせる仕組みです。オートファジーは、最後にものを食べてから16時間経過しなければ活性化しません」

睡眠時間の8時間+8時間による16時間の空腹でオートファジー機能が作動。
細胞が新生化されるので肌がキレイになります。

問題は空腹感の処理方法です

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ベストは消化時間の短い果物の摂取です。
果糖による糖の補給にもなります。
お菓子類は厳禁です。
炭水化物類や動物性たんぱく質も厳禁です。
ヤセたいのあればナッツ類も控えましょう。

私は1日1食ガッツリ主義です。
ガッツリとは肉類(動物性たんぱく質)をガッツリ食べるということです。
同時に炭水化物も摂取します。
理想は栄養豊富な玄米食です。

現実には、1日2食になります。
2食目には炭水化物や動物性たんぱく質は摂りません。
その代わり温野菜をガッツリ食べます。
例えば、このような献立です。
豆腐。
根菜類:芋、大根、人参、蓮根などを皮がついたままぶつ切り。
野菜類:ブロッコリー、タマネギ、ピーマン、シシトウ、アスパラガス。
水溶性食物繊維:ネカブ、とろろ昆布など。
発酵食品:ぬか漬け、キムチ、味噌汁など。
要注意:ドレッシングは「果糖ブドウ液糖」の入っていない高級品を使用。

ぽっこりお腹が解消する

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3か月程度継続すればお腹周りマイナス10センチも可能です。
ウエストもマイナス7~8センチも可能です。

自然とヤセられます。
腸内環境も劇的に改善されます。

放屁しても全く臭わない程度に改善されます。
多分、血液に有害物質が流れないので体臭も改善されるはずです。

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