漫才「教習所」
A「実は最近、車の免許を取りに行ってるんだけど」
B「おお、そうなんだ」
A「いやー、思ってたより運転って難しいね」
B「あら、結構苦戦してる感じ?」
A「うん、まあ正直普通の運転だけなら楽勝なんだけどさ」
B「ほう」
A「あの、ほら、カーブ曲がる時にあれするでしょ?ドリフト」
B「ドリフト?」
A「あれの感覚がなかなか掴めなくてね」
B「いや、え?ドリフト?普通ドリフトなんて教わらないと思うけど?」
A「でも覚えないとタイムが伸びないからさ」
B「タイム?」
A「あと特に苦労してるのがダッシュボードね」
B「ダッシュボード?」
A「うん、なんか光ってる板を踏むと一気に加速するんだよ」
B「え?」
A「キノコは自分のタイミングで使えるけど、ダッシュボードはよく間違えて踏んじゃってコースアウトしたりするのよ」
B「いや、お前さ…」
A「ん?」
B「マリオカートの世界の教習所行ってない?」
A「いやいや、何言ってるの?そんなわけないでしょ」
B「でもキノコとかダッシュボードとか言ってたじゃん」
B「そんなのどこの教習所にもあるでしょ」
A「無いわ、食ったら加速するキノコとか現実にあったら死ぬほど規制されてるから」
B「うーん…」
A「他にはどんな物があった?」
B「えーっと、黒くてロケットみたいな形の…」
A「はいはい、キラーね」
B「キマーとか」
A「キマー?」
B「人を襲う巨大な花、バックリフラワーとか」
A「バックリフラワー?」
B「あと赤いドレスのアップル姫っていうのがいて…」
A「いやお前、中国のマリオカートの教習所行ってるじゃねえか」
B「中国のマリオカート?」
A「それたぶん安価な偽物のアイテム使わされてるぞ」
B「そんなことないって、至って普通の教習所だから」
A「いやいや、中国のマリオカートの教習所でしょ?」
B「普通の埼玉の教習所だよ」
A「絶対違うわ、埼玉には何の姫も居ないから」
B「そんなに言うなら、今度実際にお前も来てみたら?」
A「いや俺はいいよ、ドンキーコングの偽物に吹っ飛ばされても困るし」
B「だからドンキーコングなんかいないって」
A「だとしても嫌だ」
B「コンドーキングならいるけど」
A「多分そいつだよ、なんか入れ替えすぎて近藤界の覇者みたいになってるけど」
B「とにかく大丈夫だから、ねっ、一回来てみなよ?」
A「遠慮しておくよ」
B「来なよ」
A「行かない」
B「来いって」
A「何だよ、なんでそんなに俺に行って欲しいんだよ?」
B「だってほら、もうCPUと戦うの飽きちゃったからさ」
A「いややっぱりマリオカートの教習所じゃねえか、もういいよ」
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