漫才「禁煙」

A「やめたくてもやめられない物ってあるよね」

B「例えば？」

A「俺はやっぱりタバコかな」

B「確かによく吸ってるわ」

A「やめなきゃとは思ってるんだけど」

B「禁煙って難しいもんね」

A「もう中毒になっちゃってるのよ」

B「ああ良くないね」

A「お前は何かないの？」

B「うーん…」

A「やめたくてもやめられないもの」

B「俺はやっぱり禁煙かな」

A「え？」

B「やめなきゃとは思ってるんだけどね」

A「タバコやめるのをやめたいの？」

B「うん、でももう中毒になっちゃってるのよ」

A「どういうこと？」

B「ずっとニコチンガム噛んでるから食事もできないし」

A「禁煙グッズで禁食してる」

B「ニコチンパッチ貼り過ぎて黄色い汗が出るし」

A「謎の副作用出てる」

B「もう肺以外全部ボロボロなんだよね」

A「タバコやめて不健康になった人初めて見たわ」

B「でも常に禁煙してないと手震えたり頭痛くなったり」

A「深刻だな」

B「昨日も灰皿で頭を殴られる夢見たし」

A「２時間サスペンスの襲われ方だ」

B「なかなかやめられそうにないんだよね」

A「うわー、なんか俺も禁煙するの怖くなってきたな」

B「じゃあ何か他にないの？やめたいけどやめられないもの」

A「あとはやっぱりお酒とか…」

B「ああ、俺は禁酒をやめたいわ」

A「ギャンブルとか…」

B「禁ギャンブルやめたいわ」

A「あと深夜にラーメン食べちゃうのやめたいんだよね」

B「あー禁深夜ラーメンやめたいわ！」

A「いやお前と話してたら何もやめられないわ！」

B「そんなこと言われても」

A「なんで全部先回りしてくるんだよ！」

B「たまたまだって」

A「なんだ禁深夜ラーメンって！」

B「まあ落ち着いて」

A「もうお前とこの話してても仕方ないわ」

B「ああ、ちょうどこの話やめるのやめたいと思ってたんだよ」

A「いやだから先回りしようとするな、もういいよ」