漫才「最後の食事」

A「もし仮に自分の余命が1日しかなかったら、最後に何が食べたい?」

B「あー、そういうの考えるの楽しいよねー」

A「うんうん」

B「いやーでも悩むなー」

A「俺はベタにめちゃくちゃ高級な寿司とかかな」

B「ああ、高い物を好きなだけ食う、みたいな」

A「そうそう」

B「俺は逆にいつも通りの食事が良いな」

A「ああ、それも分からなくはないね」

B「だからトーストとか、サラダとか、目玉焼きとか」

A「…ん?」

B「ヨーグルトなんかも良いね」

A「お前さ…」

B「うん」

A「朝食で考えてない?」

B「え?違うの?」

A「いや普通こういう話の時は夜でしょ!最後の晩餐とか言うし!」

B「そんなに怒らなくても」

A「怒ってるとかじゃないけど」

B「…あっ、もしかしてあれか、お前和食派か」

A「いやパン派ご飯派で揉めてるわけじゃないから」

B「それじゃあ朝食べない派か!トーストだけでも食べて行きなさい!」

A「母親みたいな怒り方するなよ」

B「そもそも朝ご飯をしっかり食べないから、余命1日なんて不健康な発想が出てくるんだよ」

A「お前も楽しいよねーとか言ってただろ」

B「俺は毎日ちゃんと食べて100歳まで生きていくから」

A「勝手にして」

B「そして死ぬ前には寿司とかステーキを好きなだけ食べる」

A「いや最初からそうやって答えろ、もういいよ」


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