漫才「料理番組」

A「最近野菜と雑草を近くに植えて戦わせるのにハマってるんだけど」

B「何やってるんだよ」

A「近頃のナスやピーマンは根性がないね」

B「時代とか関係ないから」

A「それで勝ち残った食材を料理して食べるのが好きなんだよ」

B「めちゃくちゃ小さい食物連鎖だ」

A「うちの野菜炒めとか凄いよ」

B「野菜炒めでそんな違い出る?」

A「名前も知らない植物がいっぱい入ってるから」

B「雑草は除外して作れよ」

A「今は料理してる時が一番楽しいね」

B「まあ料理自体は良い趣味だと思うけど」

A「ゆくゆくは料理番組もやりたいんだよね」

B「ちゃんとできるの?あれ結構難しいでしょ」

A「余裕だよ、ちょうど話題が尽きたから今見せてやるよ」

B「尽きるの早いな」

A「俺が先生やるから、(下を指差す)お前はここに植えたプチトマトの横でアシスタントやって」

B「舞台で勝手に農業すんな」

A「こんにちは、3等分クッキングのお時間です」

B「3分クッキングですね、2人しかいませんし」

A「先週は好きなポケモンで打順を組みましたね」

B「楽しそうだけど料理関係ないな」

A「今日は葉巻を吸いながら投資の話をします」

B「他でやってください」

A「カレーなどを食べながら聞いてくださいね」

B「いや完成品を用意させるな、ちゃんと作ってください」

A「それではカレーを作っていきます」

B「お願いしますよ」

A「材料と自分で食べる用のピザはこちら」

B「プライベートピザは映さなくて大丈夫です」

A「まずは肉と野菜を未来のスマホくらいの大きさに切ります」

B「まだ無い物で例えるなよ」

A「次に肉を炒めます、何の肉を使うかは各々の倫理観に委ねます」

B「怖いこと言うな」

A「そして野菜を加えて炒めます、情けない話です」

B「なんで恥ずべきことだと思ってるんだよ」

A「次に水を加えてラタトゥーユくらい煮込みます」

B「え?」

A「ルーを入れてさらにビーフストロガノフくらい煮込みます」

B「いや簡単な料理を難しい料理で例えるな」

A「この2つは先週教えましたからね」

B「ポケモンの話しかしてないだろ」

A「最後に最強の雑草を入れて完成です」

B「台無しじゃねえか、雑草はたぶん強ければ強いほど不味いから」

A「それでは早速シーフードピザを試食していきましょう」

B「いやピザ食べたかっただけだろ、もうやめてくれ」

A「どうだった?」

B「全然ダメだよ」

A「そっか、お前の立ち位置がおかしくて集中できなかったわ」

B「立ち位置?」

A「途中からずっとパプリカの苗踏んでたよ」

B「いや舞台に何種類も植えるな、もういいよ」




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