漫才「お医者さん」

A「この前高飛びしようとして飛行機に乗ったんだけど」

B「何したんだよ」

A「そこで急病人が出て『この中にお医者さんはいませんか?』って」

B「ドラマとかでよくあるやつだ」

A「そういう時に手上げて助けに行けたらかっこいいよね」

B「かっこいいね」

A「俺もあれやってみたいから、次はそういうネタ書くわ」

B「いや今やれよ。俺が呼びかけるからお前が助けに来て」

A「分かった(離れる)」

B「大変だ!この中にお医者さんはいませんか!」

A「どうしました?(近づく)」

B「よかった!お医者さんですか?」

A「いや、割り箸で船とかお城とか作る人です」

B「誰が来てんだよ」

A「壊すために作ってます」

B「知らねえよ怖いな」

A「割り箸でお医者さん作りましょうか?」

B「結構です、帰ってください」

A「(患者に)元気になったら一緒にガンダム作りましょう(帰る)」

B「この中に変な芸術やってる人じゃなくてお医者さんはいませんか!」

A「どうしました?(近づく)」

B「よかった!お医者さんですか?」

A「いや、アームレスリングのポーランド代表です」

B「だから誰が来てんだよ」

A「筋肉を見せに来ました」

B「状況考えろ」

A「すまし汁を食べに日本に行きます」

B「舌繊細なのかよ」

A「何もできませんがここで見守ってます」

B「あなた二人分幅取るので帰ってください」

A「(患者に)元気になったら一緒にジム行きましょう(帰る)」

B「この中に腕相撲ガチ勢じゃなくてお医者さんはいませんか!」

A「どうしました?(近づく)」

B「よかった!お医者さんですか?」

A「いや、コンサドーレ札幌の右サイドバックです」

B「何しに来たんだよ」

A「運動量が豊富なんです」

B「機内ではじっとしてろ」

A「肺が7個あるんです」

B「お前が医者に見てもらえ」

A「その人の体幹鍛えましょうか?」

B「いやもう体幹とかの問題じゃないから、帰ってくれ」

A「(患者に)今度あなたのために良いクロス上げますね」

B「ゴール決めろよ」

A「(走って帰る)」

B「ダメだ、変な奴しか来ない!どうすればいいんだ!」

A「何かありましたか?(腕を吊ってる、近づく)」

B「あなたは?」

A「私は医者です」

B「よかった、お客様が倒れてしまって…」

A「それは大変だ。しかし私は腕を怪我していて処置できないんです」

B「では指示をお願いします」

A「まずは心臓マッサージです。できれば腕力のある人がいれば…」

B「誰かでかいポーランド人連れてこい!」

A「あとは人工呼吸、十分な肺活量がある人は…」

B「走り回ってるサッカーバカも連れてこい!」

A「(それぞれ処置をする)」

B「よかった!これで助かりそうだ!」

A「あの…(何かを抱えてる)」

B「何ですか?」

A「割り箸のティラノサウルス作ったんですけど」

B「いや一人だけ遊んでる奴いたわ、もういいよ」




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