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栗のポタージュ

我が家の畑の端っこに、クリの木が1本あります。
ちなみに、その他にはスダチが1本、ビワ3本、ハッサクも3本、西条柿4本、富有柿は7本あります。あと、畑スペースもあります。

こうして書くとものすごく広い土地のように感じられるかもしれませんが、実際広いです。多分サッカーコートが一面取れて、まだちょっと余裕があります。広いのは大変ありがたいのですが、夏場は草刈りが大変で全く間に合ってません。幸いにもご近所さんとは数百メートル離れているので、なんとか周囲に迷惑をかけずにすんでいます。

そんな畑のクリですが、去年も今年もたくさん実を付けてくれました。一昨年もたくさんあったけれど、青いうちに猿の群れがやって来てあっという間に全部食べられたので1つも食べられませんでした。臍を噛む思いとはこのことです。
そして、今年は富有柿が猿に全部食べられました。7本全部。青いうちに。悔しい。そして猿が憎い。去年は30kgくらい取れたのに。臍を噛み締めてます。
ただ、猿は西条柿が嫌いらしく(きっと渋のおかげ)、今まで食べられたことがないので、今年もそろそろ干し柿を作り始めようかと。干し柿は一昨年は700個ほど作りました。去年は不作で200個ほど。今年もあんまり実が付いていないようです。

ずいぶんと話がそれました。
今回は、たくさん採れた畑のクリを贅沢に使ったポタージュです。お店でも出してます。めちゃくちゃクリで美味しいです。

では、ざっくり作り方です。
量は、お好きなように作ってみてください。このレシピではポタージュの素ができるので、これをお好きな濃さで牛乳で割ってくださいね。

●クリ  お好きな量
●サツマイモ   栗の10%程度の重量、角切り
      なくてもいいけれど、クリの甘みが足りない場合の保険として
●玉ねぎ    栗の10%程度の重量、スライス
●米油   適量
●塩   適量
●水   適量

まず、栗の鬼皮に包丁で少し切り目を入れて、200℃くらいに予熱したオーブンで20分くらい火を入れます。蒸し焼きですね。
その間に、鍋に油を引いて玉ねぎを入れ、塩をしてじっくり炒めます。飴色までは難しくても、できるだけじっくり。その後、サツマイモも投入し、火を通しておきます。
栗が焼けたら、スプーンなどで中身を取り出しましょう。この行程が、一番大変です。渋皮をむいたクリを生のまま鍋に入れてもいいのですが、ここで焼き栗にしておく方が美味しかったので、せっせと頑張ります。 
  ※ちなみに、この状態のクリが500gで、仕上がりが15人分前後。

クリの準備ができたら、先ほど玉ねぎとサツマイモを炒めた鍋に投入します。そこに少し塩。全体をざっと混ぜ合わせて、ひたひたより少し少なめくらいの水を入れて煮ます。
かなり焦げやすいので、焦がさないように鍋底をかき混ぜながら弱火でくつくつと2、30分。サツマイモもクリも崩れてきますが、気になさらず。どうせ後でミキサーにかけます。
圧力鍋があれば、加圧10分くらいで良いです。こちらも焦げには注意。

次に、鍋の中身をミキサーに移してペースト状にします。この状態ではかなり固め(濃度がある)です。細かい つぶつぶ も残ってたりします。もっと滑らかにしたい方は、さらに裏ごしをどうぞ。
最後に塩で味を整えてポタージュの素が完成です。
意外と使えるクリペーストなので、これに一手間加えてパスタと和えたり、パンに塗って食べたりもおすすめです。

なお、ポタージュにする場合は「木次パスチャライズ牛乳」がおすすめですが、特にこだわりがなければお好きな牛乳で、1:1を目安に好みの濃さで割って、冷製でも温製でもどちらでもお好きな方でどうぞ。
温める場合は、牛乳を沸かさないこと。湯煎がベストですが面倒だったら極弱火で鍋を見守ってくださいね。


ずいぶんと長くなってしまいましたが、今回はここまで。
美味しいけれど、焼き栗の中身をスプーンでほじり出すのが死ぬほど面倒なので、クリが大量にあって気が向いた時にしか作りません。だって渋皮煮にする方が楽やもん。

もしよろしければ、こちらも。 少しでも興味を持っていただけたなら幸いです。