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小さな春の訪れ スズランを飾って


こんにちは!
駅家町にある花屋flowershopHAKKAのあまのひろみです。 

スズランの日

1年のうち、お花にも色々な記念日があります。
1/21はスイートピーの日、3/8はミモザの日、4/18はガーベラ記念日、7/7はカスミ草の日、そしてまもなくやってくる5/1はスズランの日です。

白いベル型の小さなお花と美しい緑の葉が爽やかな印象のスズラン。日本では春の終わり、初夏を知らせるお花の一つです。常時お店に並ぶお花ではありませんが、切花や鉢物、根付きの状態で4月終りごろから5月ごろにお花屋さんの店頭に並びます。

草丈は20㎝ほど、1本に1㎝ほどの小さな花が10輪ほど連なって咲きます。地下茎によって花芽が増え、群生することからスズラン畑などの名所もあるくらい。日持ちはそれほど良くなくて、1週間くらいなので、タイミングがずれると見ることが出来ません。

所以はフランスより

スズランはフランスでは「muguet(ミュゲ)」と呼ばれ、幸福をもたらす花とされています。ミュゲの日には、日頃お世話になっている人や家族にスズランを贈る習慣があるそうです。

多年草のスズランは、冬の間は地表から姿を消します。ヨーロッパの長い冬が終わって、地中から出てくる葉と花が、日本で桜の開花を心待ちにするのと同じような感覚でしょうか。

現在よく見かけるのは、育てやすい品種の「ドイツスズラン」で、元々日本に自生している「ニホンスズラン」は北海道などの涼しい地域で主に栽培されています。

ほのかな香りと危険な一面

スズランは香水でも人気の香りです。しつこくない爽やかな香りは切花でも近づいて嗅がないとわかりません。香水は精油から出来ているものではなく、似ている香料を組み合わせたものとなっているようです。本当の香りは生花でしかわかりません。その香りを嗅ぐことが出来るのは、1年でもこのシーズンだけです。

しかし、可愛らしい容姿とは違って、スズランは強い毒性を持っています。強心作用をもつコンバラトキシンなどが含まれており、摂取による死亡例もあります。葉も根も、特に花にその成分が多く含まれており、有毒の成分がスズランを活けていた水にも溶出してしまうため、気をつけなければいけません。植替えなど行う場合は念のため手袋をつけて作業した方がよいです。切花で飾る場合は飲用のコップなどは避けて専用の物を使います。触っただけで害があるわけではないので、私も体調に異変があったことはありません。
お子様やペットがいる場合は、特に口にしないように注意が必要です。

とはいえ、スズランはロイヤルウエディングのブライダルブーケなどにも使われるほど愛されるお花。毒性を持っていたとしてもその美しさ、可憐さが人々を魅了してしまうようです。バラのトゲと同じように、知っておいて気をつければ楽しむことができます。

教えてくれたのは…

flowershopHAKKA あまのひろみ
職場の先輩から頂いたウエディングブーケがきっかけで花を習い始める。その後、フラワーショップで8年ほど生花販売と教室を運営。勤めていた店が閉店することを機に、ショップを引き継いで独立。現在の教室の生徒さんは約20人で、お子さんから70歳くらいの幅広い世代の方が教室に来られています。「お花を贈った方も贈られた方も笑顔になるお花屋さん」をモットーに、日々お花と向き合っています。


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