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電車の中で上司と部下の人間模様をつい観察してしまった話


電車の中で座っていたら、目の前に立っていた会社員
(部長、アラフィフ?)が部下(たぶんZ世代)を叱っていた。

部下が顧客を「客」と言っていたのが心構えとしてよくないという内容で、言っていることは多分まっとうだったが、
お酒が入っているせいか話が長くてかなり圧も強かった。

自分が言われる側だったら消耗するな、と
ちょっと気の毒になってきたのだが、

次第に部下が「そうですねー」と相槌を打つだけで、
一言も謝ってないことに気がつく。

次の駅で部長が先に降りて行った。
すると部下が、「今日はありがとうございました。またさびしくなったら
ラインしますんで!」と言った。

私は言われた部長の顔に一瞬「?」が浮かんだのを見逃さなかった。(この世代は、寂しくなったら連絡しますと上司に言う感覚はない)

部長がいなくなると、部下はふーっと軽くため息をつき、口の中でぶつぶつ独り言を言うと、友達に電話をかけ、「今、電車の中なんだけど」と言って話し始めた。

そのまま聞いていたら、
「今、新しい部長と飲んでたんだけど、昭和って言うか、なんかパッションって感じ? アツいって言うか」と淡々と語っていてたので
ちょっと笑ってしまった。

全然消耗してなかった。

なんだか、世代間ギャップのようなものを感じて面白かった。
(面白がってていいんだろうか。)



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