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ふらのーとvol.53 それぞれの想いを乗せて〜根室本線〜


ラスト1カ月

とうとう、根室本線(富良野ー新得間)の廃線日が近づいてきました。JR富良野駅では毎日、東鹿越行の列車に乗車される人が列を成している状況です。廃線日が近づくにつれ乗客が増えてきているように思います。

さて、根室本線(富良野⇔新得間)は、帯広、釧路、根室、云わば道東へ大動脈でした。また、旭川から富良野線を経由して帯広方面に行くのも大変便利な路線でしたが、1981年(昭和56年)に新狩勝トンネルが開通し夕張-占冠を経由して新得まで繋ぐ最短鉄路が出来ました。これにより、石狩(札幌)⇔道東の最短動脈が出来た訳です。1981年以前は、国鉄富良野駅には駅員、保線員含め300人ほどの職員が居て、富良野市は鉄道の要衝の街として栄えました。

山部駅・下金山駅・金山駅

国民的名ドラマ「北の国から」の放映が始まったのが、この1981年10月。
その後、ラベンダー観光で夏の富良野が有名になり、多数のお客様がいらっしゃる様になりました。道北、道東からの周遊ルートとしてこの富良野⇔新得間を多くのお客様にご利用頂きました。

北の国からの序盤で富良野に降り立った駅「布部駅」北の国からはここから始まった

事態が急変したのが、2016年8月の台風10号です。根室本線沿線では甚大な被害が起きました。特に酷かったのが、落合-新得間 及び石勝線の十勝清水周辺です。現在の道東への動脈の石勝線は難なく開通したのですが根室本線側がなかなか工事が進みません、奇しくもこの(富良野-新得間)の廃線協議が行われる予定だったのが2016年9月だった様です。この様に、数奇な運命を辿ってしまったのが根室本線(富良野⇔新得間)だったのです。

落合駅・東鹿越駅、根室本線はそれぞれの想いを乗せて最後まで走ります
映画「鉄道員」の舞台となった幾寅駅。劇中では「幌舞駅」という駅名で登場しました


ありがとう根室線 ラストランお別れイベント

JR根室線(富良野~新得間)の長きにわたる運行の思い出と感謝の思いを込めて、運行最終日にラストランイベントを実施いたします。

〇富良野駅、布部駅、山部駅の3駅で、下記の時刻に発車する列車をペンライトを使ってお見送りします

発着駅時刻行き先
富良野駅 19:09 東鹿越駅 行
山部駅  20:47 富良野駅 行
布部駅  20:54 富良野駅行
※ペンライトは富良野市で用意し各駅で配布します(数に限りがあり)
注意:個人で用意する場合は、運行に支障をきたす恐れがありますので赤色、ピンク色のペンライトは絶対に使用しないようお願いします。

〇根室線ラストランヘッドマーク装着
実施予定日:3/30 (土) 午後 ~ 31日 (日)
列車に富良野市と南富良野町をそれぞれイメージしたヘッドマークを装着して運行します

〇富良野〜新得間 お別れセレモニー
時間 14:00開始予定(14:38 東鹿越行 お見送り)
場所 富良野駅ホーム
JR北海道が主催のお別れセレモニーを開催します。

※ホームに立ち入る場合は入場券を購入してください。
※問合せ先 富良野市企画振興課 0167-39-2304

記念入場券&入場券コレクション台紙発売中

JR富良野駅では「記念入場券」を発売しています。3/31までの発売になりますので根室本線の思い出に是非お買い求めください。

記念入場券を保存する為のコレクション台紙を発売中です。オリジナルカードとクリアファイル付き。正直めちゃくちゃ売れてます(笑)販売先はJR富良野駅隣の「ふらの観光協会インフォメーションセンター」にて取り扱っています。

今のところ在庫は沢山ご用意していますが一時的に在庫切れになる場合がありますのでご了承ください。また、こちらのコレクション台紙は3/31以降、在庫がある場合のみ販売いたします。

フリマサイトでは高額で出品されていますがまだまだ在庫があります。プレミアム商品ではありませんので是非正規でご購入されることをお勧めいたします。