おうちボルテ大会1st Seasonを開催しました
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はじめましての方ははじめまして。
いつもお世話になっているかたはいつもお世話になってます。
おうちボルテ大会1st Seasonを開催しました。
先に言っておきますが、今回の主催は私ではなくののとり様です。感謝するのであればののとり様まで。
今回、私が携わった部分と、あんま携わらなかった部分について書き残しますので、誰かしらのお役に立てればいいなと思います。
ちょっと齧った部分
1.ルール設定
おうちボルテを用いたリアルタイム対戦ができるのか、という名目で去年におうちボルテSeason Preを開催した記事があります。
基本的にこちらのルール準拠で今回も設定したとのことです。
参加人数が不透明であること、参加者の所持パック状況が全く異なること、が相重なり、非常に難しい場面もありました。
そのため、すこーしだけ指摘させてもらいました。全部ランダムLv.19じゃなくてLv.18の方がよくない? 楽曲テーマは分散させたほうがよくない?
などなど。
EXスコアに慣れてない人にLv.19をやらせるのは酷ですからね。Lv.18もですが…。
2.配信プログラム構成
今回の試合の様子は全てTwitchにて動画を流す、あるいはYouTube Liveを取り込んでミラー配信する形で行っていました。
当然、配信管理しているので表に出て喋るのは困難です。
司会進行が考えなきゃいけないことを私が考える必要性はないと思い、ここは敢えて黙っていました。
さすがに締めがダラダラしてたら指摘してあげたくらいですが。
私が携わった部分
ここからは、私自身が「選手にとって楽しい、やりやすい」のはどういうものか、を考えながら携わった部分になります。
色々と反省点もございますが。
1.特設サイト作成
Season Preでは、全てスプレッドシートでスコアや進捗管理を行っていましたが、今回は特設サイトを作成してみました。
運営の中でも乗り気なのは私だけだったので、全て私が管理しました。
こうしたサイトに名前が載る事で「参加している感」が出るのではと思い、それっぽく作成しました。
また、今回はサーバ契約~ドメイン取得までやりました。Google SiteとかSTUDIOでいいでしょと言われたんですが、個人的に「公式感」を出すことで選手からして「参加している感」が出ると思ったからです。
STUDIOではデザインカンプまで作成し、そこから開発環境で作成し、サーバへアップロードしている形で進めました。
<TOP>
別項で書きますが、今回はキービジュアルを作成していただきました。紅刃と恋刃。本当に最高。
この二人のイメージに合わせたサイトデザインにしました。
ピンク色から、ボルテ5作目であるVIVID WAVEを彷彿させるものもあり、一部分参考にさせてもらってる部分もあります。
<選手一覧>
ここのページを作りたいがために全体を作ったまであります。
不思議のダンジョンRTAフェスというイベントのページを見て、これだ!となったのがきっかけです。
<課題曲>
このあたりはBPLリスペクトです。また、リーグのページに関しては一目見て所持パック状況がわかるように、かつ楽曲検索ページにリンクするようにしました(後述)
このあたり手作業で行っており、多くの抜けや漏れがあったので、もっといいやり方があったんじゃないかなと反省しています。
<配信日程>
このあたりから公式サイトをデザインする時間がなくなってきます。
簡単なモックを作ってもらい、それに沿って作成したものになります。
<試合結果>
このあたりについては、KACのページを参考にしました。
レンタルサーバはWebARENAがいいと聞いたので使ってみてます。
・KVM インスタンス 2 CR 2 GB ¥1,364 / 月
最近ApacheとかNginxでWebサーバ構築する機会があったので、せっかくなら練習がてら作ってみようと思ったのも一つのきっかけでした。
2.楽曲検索ページ(β)作成
おうちボルテの楽曲検索ページがないと、所持パック状況の整理が難しいだろうということで作成しました。
(β)なので未完成です。進捗10%です。
最低限使えてるっぽいので使ってもらいました。
今はリクエストから検索結果をリダイレクトして表示してますが、SPAの方が明らかに使いやすいのでvue勉強しようと思いました。
Cma様製作のACコピーライトチェッカーページ、非常に良いです。
DBはpostgresで、一応phppgadminでDBメンテできるようにしてるので、楽曲追加されたら誰かがしれっとDB更新してくれてるかもしれませんね。
あまりテーブル正規化できていませんが、ダンプデータ欲しい方いたらご連絡ください。
3.収録環境構築
今回、収録にはVDO.ninjaを用いました。
Season Preでは、Discordの画面共有を録画、あるいは各自配信プラットフォームにて配信し、リンクを送ってもらう手法をとりましたが、今回準決勝・決勝以外このような手段をとったのは以下の理由です。
Discordの画面共有でボルテの動作が重くなる
非配信者に配信をさせる手間をかけさせたくなかった
ポータブルOBSを配布する形で、選手にはオーディオ設定とボルテの取込をしてもらうだけ…の予定でしたが、なかなかうまくいかないものでした。
すでにOBSをPCにインストールしている人としていない人の環境設定が異なることで、マニュアル通りに進まないことが発覚しました。
完全に調査不足でした。
・OBSからVDO.ninjaへ配信する手順
こちらをもとに設定してみたところ、モニタリングデバイスを一度切り替えないと反映されないということを知りませんでした。
・仮想カメラ開始ボタンが表示されない
これは完全に想定外で、アプリ版のOBSをインストールしている方は問題ありませんが、していない方は表示されない事象が発生しました。
・画質が悪い
ディレクタールームでは、様々なパラメータを設定することができますが、恐らく適切な設定になっていなかったんじゃないかなと思ってます。
調査する時間がなかったので、ビンゴレースの時点で気づくべきでした。
4.マニュアル作成
運営マニュアル(配信部分)
選手マニュアル(配信部分)
STAFFマニュアル
以上、3つのマニュアルを作成しました。STAFFマニュアルが一番きれいにできました。やりましたよーってことで。
5.スケジューリング、収録
選手36名、運営1名、STAFF4名のスケジューリングを行い、収録を行いました。記入していただいた日程確認表をもとに実施。
1プールあたりの人数が6人なので、全15試合。1回の収録で3時間かかります。それが6プールあったので、単純計算18時間。
3曲目(ランダム)について、DBから1曲抽出していました。
このとき、
ORDER BY random() limit 1;
のクエリ実行してたわけですが、あまりよくなかったのでしょうか。
6.動画編集
実際に収録した動画を、対戦風に編集する作業です。
どうやら310曲編集してたらしいです。
1曲20分で終わるのもあれば、3時間かかるのもありますが、平均1時間だとして、単純計算310時間かかってました。
1Fずつ点数の変動ないかを見ながら入力を行っていました。
画像認識でなんとかできそうですが、画質が悪い場合は精度が下がりそうとか、実はボルテの内部計算に若干の遅れがある、等があったので、なんだかんだ手作業が一番精度が高いという。
点数差がわかれば、視聴者も楽しめると思い、全試合編集しました。
1/3はののとりさんにしていただいています。ありがとうございます。
7.レイアウト作成
配信画面レイアウト、対戦画面レイアウトの最終調整を行いました。
<配信画面レイアウト>
この点数状況レイアウトはSeason Preから引き継いでいます。なんか評判よかったらしい。
左側にはDiscordオーバーレイを、下側にはテロップ(ティッカー?)を配置することで、配信を途中から見た人でも状況がわかるようなレイアウトにしました。
<対戦画面レイアウト>
レイアウト作成する時間がないので他の運営に第2案までベースを作ってもらい、第3案で私が整形した感じです。第2案をもらった時点ですでに時間がなかったので、かなり妥協した第3案になりました。
<イメージ>
ロゴとのイメージ乖離がないよう左側青、右側赤基調のフレーム
基本情報は白色で統一
勝敗に関係ある部分は黄色で統一(結果勝星だけだった)
選手名に奥行感を持たせることで対戦している感を出させる
色が多すぎても目が疲れるので、3色くらいがちょうどいいですね。
また、奥行感を持たせる案については、INDIE Speedrun Summit 2というイベントを参考にさせていただきました。
<フォント>
選手情報:Mplus 1p
試合番号、点数状況:Russo One
フォント選びにかなり悔いが残ります。Russo Oneの数字は見やすいから選んだのですが、プロポーショナルフォント(数字によって幅が可変)であり、頻繁に切り替わる点差で使用すべきではなかったです。
もっといい等幅フォントを使用すべきでした。
8.配信管理
OBS Studioで配信管理してました。なのでトラブルは全て私の責任です。
正直、一番悩んだのはBGMです。著作権の都合もあるので、かなり慎重に。
そこで、運営より「Stream Palette」がいいんじゃないかと。
管理について、時たま、OBS(PC?)がかなーーーり重くなり、動画を切り替えるだけで30秒くらい画面が固まることがありました。本当に謎です。
ただ、今回STAFFにスコア集計管理を行っていただく、他の運営にリアルタイムで楽曲情報を書き換えていただく、ティッカーの管理をしていただきました。全てNodeCGで管理しました。
試合経過が若干バグってますが、Season Preのときに比べて断然使いやすくなりました。自選曲もリアルタイムで決めており、更新箇所が多かったのでこういった形になりましたが、もっといい方法があった気がします。
画像をアップロードして画面を切り替える手法も考えて色々試してみたんですが、どうやらデフォルトでは1024KBまでしか画像が送れないらしい?
Extensionで容量上限をあげれる記事がありましたが、このフレームのボードを作ったのがトーナメント準決勝・決勝当日の朝だったのでどうも実装、テストする時間がありませんでした。
もっと時間に余裕をもって作成するべきですね。
トーナメント準決勝・決勝についてはSeason Preとあんまり変わってないので、気になる方は過去記事を読んでみてください。
9.OP、自選曲動画、ED作成
オンライン、かつ顔出し配信をしない都合上、どうしても画面では動きが少なくなってしまいます。
画像だけをぺっぺって出しても盛り上がりに欠ける… そう思い、OP、自選曲動画を作成することにしました。
コーディングもレイアウト作成も動画編集も誰もできないっていうので結局私が案出して作ることになるのですけど。
<OP>
予選の動画を傍らで流しつつ、選手からいただいた意気込みコメントを載せることで、「大会に参加してる感」を出しました。
もしかしたら私だけがそう思ってるだけかもしれませんが。
本当であれば、もっと選手の声を配信に載せたかったです。
案を出してもよかったんですが、第6項の動画編集で手いっぱいであまり案が出なかったので、選手の皆様には申し訳ないことをしました。
<自選曲動画>
自選曲動画は、初回配信日の朝に思い立ち、作成することにしました。
というのも、第7項の配信画面レイアウトにあるように、お互いの自選とランダム曲を表示させるだけではなんだか味気ない、盛り上がりに欠けるなと。恐らくSeason Preのときがそうだったんじゃないかと。
<ED>
おうちボルテ大会は、3カ月にわたる大会です。ここで意識したことは「こんなことあったな~」「こんなんだったの!?」「スクショ撮った!」と言ってくれることを望んで作成しました。
予選は2ヵ月前、リーグは1ヵ月前ですし。
そして今回、イラスト・背景、ロゴ、大会テーマ楽曲の依頼をさせていただきました。本当に素晴らしいものをありがとうございます。
10.マネジメント
<タスク管理>
1.WBS
最初、スプレッドシートを用いてWBSっぽいものを作成していました。
果たして要素分割できてるのかと言われると、黙ってしまいますが。
ですが、正直誰も管理しないし、見てなかったと思います。
納期も書いてあるんですが、見ないので忘れますよね。
ということで
2.Notion
タスク管理ツールとして使えるのか、実験も込めて使ってみました。
こうしたタスク管理ツールを使うと、バケットを作成してタスクを並べ替えることができます。
というのも、MicrosoftのPlannerを使って、タスクを可視化するのは非常に大事だということを学び、無料で使えるNotionを使ってみました。
ただ、Plannerに比べてタスク管理ツールとしてはNotionは少し使いにくかったです。リスケの操作がやりにくい。
あと、これは最初に定義しておけばよかったのですが、カラムの順番がプロジェクトごとに毎回入れ替えなきゃいけない作業が大変でした。
同じプロジェクトメンバーが今なんの作業をしているのかはわかったので、ないよりかはましでした。
<タイム・リソースマネジメント>
日中9時間は家にいないとして、それ以外の8時間は作業をしていました。
2ヵ月間。
案外、人を動かすのが難しい。
私も初めての事が多く、色々と調べながらやっていたのですが。
収録の都合上、実況・解説者に試合結果をネタバレするわけにはいかないので、実質トーナメント準決勝・決勝以外の試合はほとんど2人で回していました。
配信中に動画編集していたこともありました。そのあたりのタイムマネジメント・ヒューマンリソースマネジメントが足りていなかった点が反省。
終わりに
私自身、ボルテはもうプレイしていません。ボルテの知識はほとんどないに等しいのですが、最後までやり通せてよかったです。
自己採点するのであれば、20点。反省点が多すぎ。
1st Seasonしか開催していませんが、私が運営として携わるのは最後です。
今後は技術班として呼ばれたらお手伝いさせていただくことになるかもしれませんし、やらないかもしれません。
そんな中、STAFFの一人であるavril17th様より、今回のおうちボルテ大会関係者のFAを描いていただきました!本当に感謝感激…
おうちボルテ大会サーバは現在140名前後参加しており、交流もかなり増えてきています。参加した選手の成長速度も尋常ではなく、本当に素晴らしいものを見させていただきました。
今後とも、よりよいボルテライフをお過ごしください。
また、運営をやってみたい!よりよい大会を開いてみたい!
という方がいらっしゃいましたら、下記フォームを送信してください。
▶ 運営関係募集フォーム
https://forms.gle/T5j7KwRpn7Vgjwov8
このきじをかいたねこ:ふーにゃん
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