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邦画の感想たち

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邦画の感想記事をまとめてます
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#邦画

感性を呼び起こせ/『ケイコ 目を澄ませて』感想

説明過多のコンテンツが溢れかえるご時世だ。 動画なら時間はショートに、倍速に。 その分テ…

ふぬけ
1年前
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どうでもいいよ/『夜、鳥たちが啼く』感想

山田裕貴、松本まりか共演の映画『夜、鳥たちが啼く』を初日に観てきました。 正直すごくどう…

ふぬけ
1年前
22

面白いです。面白そう、じゃなくて/映画『ハケンアニメ!』感想

こんなに胸のすく映画は久しぶりだ。 大筋の構造とか展開そのものは目新しくないのかもしれな…

ふぬけ
2年前
58

私たちってさ、どっちが可哀想なんだろうね/映画『余命10年』感想

渋谷の街はまるでコロナも戦争も地震も知らないみたいなテンションで賑わっていた。花粉のダン…

ふぬけ
2年前
14

その想像力が、誰かを救う/『君は永遠にそいつらより若い』感想

想像力が欠如し、他人の痛みに鈍感になり、そのくせ見映えを加工したり取り繕ったりするのだけ…

ふぬけ
2年前
16

完璧な着地を見せた人気シリーズのラスト/『るろうに剣心 最終章 The Beginning』感…

劇場版『るろうに剣心最終章 The Beginning』を観てきた。 ついに映画るろ剣シリーズの完結で…

ふぬけ
3年前
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期待は超えない/『るろうに剣心 最終章 The Final』感想

※ネタバレあり うーん、原作の要素をどこまで取捨選択すべきか難しかったと思う。2時間という時間的制約もふまえれば、この抽出の仕方が限界だったのかもしれない。 いわゆる人誅編と追憶編。これを最終章2部でどう分けて見せるのかは注目だった。結果的に前後半ではなく、裏と表という構成にして、まずはしっかり2時間で縁(新田真剣佑)との死闘をまとめたのは良かったと思う。 原作の追憶編にあたる雪代巴(有村架純)との馴れ初めや、剣心(佐藤健)が彼女を斬るに至った経緯があまりに駆け足で戸惑

ずっと大切にしたくなる映画/『街の上で』感想

心から自信を持って薦められる日本映画をいくつ知っているだろう。 自分に鑑みれば、そう多く…

ふぬけ
3年前
26

平凡を掴み続ける難しさ/『その夜の侍』感想

こんな堺雅人は観たことがない。 ラスト30分、雨のシーンからは目が離せなかった。汚くて気持…

ふぬけ
3年前
6

生まれる場所は選べない。人生は自分で選んだ分だけ、自分のモノになる/『あのこは貴…

あえて先に触れて消化しておくと、 貴族・門脇麦はあまりにも尊くて儚くて可憐だった。 この…

ふぬけ
3年前
17

いつかこの映画を思い出してきっと泣いてしまう/『花束みたいな恋をした』感想

「天竺鼠はさすがに狙い過ぎだろ」 僕は右手に持っていたポップコーンを思わずぶちまけそうに…

ふぬけ
3年前
15

死にたいけど、殺されたくはない/『十二人の死にたい子どもたち』感想

私たちに死を迫るモノとは一体なんなのか。映画『十二人の死にたい子どもたち』感想です。 <…

ふぬけ
3年前
5

結局僕らはさ 何者になるのかな/『何者』感想

映画『何者』は朝井リョウの同名小説の実写化で、就職活動を通して自分が何者であるかを模索す…

ふぬけ
3年前
5

小松菜奈が最高 /『恋は雨上がりのように』感想

超絶美少女JKがバイト先のファミレス店長45歳にゾッコンになる文字面だけならAV。もしくは中年オヤジのキモい妄想として片付けられる、ある意味で夢のような物語が『恋は雨上がりのように』である。 実写映画の主演は小松菜奈と大泉洋だった。 <あらすじ>女子高校生のあきら(小松菜奈)は、アキレス腱のケガによって打ち込んでいた陸上の夢を絶たれてしまう。たまたま入ったファミレスで放心しているところに、優しく声をかけてくれたのは店長の近藤正己(大泉洋)だった。それをきっかけにあきらは、