先生と私

先生と私_第24話「雑談」

先生 Soshina君は以前「自分が正しいのかわからなくなった」とアンチテーゼ期に入り精神的に不安定になっていましたが、普通の人間が若い頃の自我を保ったまま生きていくのは困難です。しかし、現代において権力者や影響力を持つ人間は皆、一貫した自我を持っているのです。

  どういうことですか。

先生 若い頃にやんちゃして世間からクズ呼ばわりされていた人間がそれをバネに反骨精神で起業したり芸能界に入ったりして有名になる話はよく聞きますよね。もし、この人たちが「過去の自分はクズだった。心を改めよう」と折れてしまったらアメリカンドリームはなかったわけです。

  そうですね。

先生 ただ、1歩間違えたらアウトローや裏社会の人間になっていた可能性もあったので自我の永遠性については、折れずに貫くのは魅力的な反面不安定でもあるのです。

  英雄と犯罪者が同一であるという話へと続きそうですね。

先生 はい。ですが今回はその話はしません。

  ?

先生 Soshina君には自分の信じる道を歩んで欲しいということを伝えたかったのです。

  ・・・明日は空から槍が降るのでしょうか。

先生 しかし、Soshina君は言語能力が上がると非言語能力が麻痺するのでその点が心配です。

  ・・・何の話ですか。

先生 あとニートと結婚するのはやめた方が良いです。

  だから何の話ですか。

先生 女性の結婚は基本的にお得なのですが、ニートと結婚すると一気に損をする可能性があります。私の生徒ならせめてメラゾーマが使えるレベルの男性を理想としてください。

  ちょっと何言ってるかわからないです。