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虚栄

ちょっと自分を、現状よりも良くみせようという心理「見栄を張る
今思い返すと、無意識に自分をよく見せようとしてしまっていることがある。

今日、人生で始めておつきあいした女性と街で偶然に出会った。当時高校生だった、たしか最後は私がフラれた。久しぶりだとか他愛もない話をしたが、その間、見栄を張ろうとしてしまった。

まず、自分の口が臭くないか気になった。

実際に、何か具体的に見栄を張ったわけでは無い。
しかし普通に会話ができなかった。なんというか「浮足立っていた」。
無意識に今の自分の自慢話のようなことを、しよう、しようとして、結局、何も話せなかった。

なぜだろう。フラれた経験がトラウマで、素の自分では否定される気がするのだろうか?
いや、当時を思い返してみても、一緒にいると常にこの「見栄を張りたい」心境だった気がする。とても不思議だ。
高校生だ、たいしたことはない。服装、髪型、音楽の趣味。どんな感じだったらカッコいいだろうかと考えた。
付き合ってはいたが。私は常に自分をよく見せようと空回りしていた。そのことは見透かされていただろう。そんな心境では長く付き合えるはずもない、無理をしているのだから。

だから見栄を張らなくていい人というのは、とても貴重だ。
素の自分でいられる相手がいたら、大切にしなければ。そういう人にこそたまに見栄を張ってみるのがいいかもしれない。「なにカッコつけてるの?ははは」と笑ってくれるだろう。想像するとありがたい。

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