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若さと長寿の秘訣は、エロにある?!(←インコのことですよ💕💛)

我が家には、今年で26歳になる、オカメインコがいます。もちろん、我が家のインコ族で最高齢です。

彼の名前は暖(のん)。25年前に、ショップで出会って、私も相方も一目ぼれした子です。
ただし、彼は、手乗りインコではありません。すでに若鳥で、ほかの手乗りになることを拒んだ(あるいは、出会いがなくて、なり損ねた)仲間たちと、大きめのかごに入っていました。
あの頃は、インコの数も少なかったので、2人で、ショップ巡りをしたものでした(そして、お互い気にいった子をスカウトしていたんですな)。
そのころ、特に繁殖を考えていたわけではなかったんです。ただ、のんは、相方が口笛を吹くと寄ってきて、一緒に歌を歌いだすほど愛想がよかったし、見た目も美しい原種の男の子でした。

その様を観た私たちは、言い合ったものです。

「この子、もう少し早く出会ってたら、間違いなく、かわいい手乗りさんになったのに!」

それくらい気にいってしまったので、お迎えしました。手乗りではないので、かごから出すことはありませんが、人懐っこくて、かごの中でご機嫌に歌を歌ってくれる、陽気な性格です。

のんは、健康な男子で、ことのほか女の子が好きでした。鳥さんは、ワンチャンや猫さんと違って、かなりの色がわかります。なので、色の好き嫌いなどもあって、それをはっきり主張したりもします。
オカメインコも、最近では、いろんなカラーヴァリエーションの子たちが出ていますが、のんは、基本的に自分と同じグレーの女の子が好みです。しかも、なかなかグラマーさんが好きなんですよね。

彼は、2度結婚しました。最初の奥さんは、彼が来た時には、我が家にいた子で、しかも、この子があまり手乗り向きではなかったお嬢さんでした。のんの求愛に、いつの間にか応えて、ペアになっていたんです。この夫婦が、以前記事にもした、我が家で初めて生まれたオカメのサーシャの両親です。

ただ、最初の奥さんの諒(りょう)は、寿命が短くて、5歳で急逝しました。仲が良かったので、私たちも、のんが後を追うのではないか、と、案じたものです。
インコは、基本的に一夫一婦制です。子育ても協力してするし、同じ相手と添い遂げることがほとんどです(もちろん、例外もたくさんあるんですけれどね)。
のんも、しばらくはしょんぼりして😞元気もありませんでした。

が!!! 
ここが、多頭飼いの強みかもしれません。そのころは、ノーマルの女の子がたくさんいた我が家です。奥さんを亡くして、しょぼくれていたのん君、そのうち、若くて愛らしいお嬢さんたちに、声をかけるようになりました。自分の娘が産んだ子(つまり、彼の孫ですな)にまで、ラブソングを歌うのには、呆れて笑うしかありませんでした。

それでも、彼が生き生きしているのを観ると、「やはり、生命力の源は、”愛”か、のんよ」と、何度彼に語り掛けたことでしょうか。そのたびに、彼は「当たり前よ!!」と言わんばかりに、得意そうに歌を歌って見せるのでした。

最初の妻を亡くしてから、5年くらいたったころでしょうか。我が家に、初めての里子が来ました。ピポナと名付けられていたお嬢さんです。当時の知人が、この子の最初の飼い主から引き取った子です。
なんでも、このピポナは、飼い主を人の男性に取られてしまって、心の病になり、生殖器系の病気の心配もあったのです。彼氏が鳥が嫌いだからというので、ピポナを手放すことにして、里親さんを探していたのです。それで、知人が迎えたものの、ピポナの心の傷は癒えなかったそうです。相談を受けた我が家で、最初は転地療養のつもりが、なんと! のんとくっついてしまったのですね。

やがて、子どもが生まれました。知人には、この生まれた子供を里子に出し、ピポナは我が家の子になったのでした(現在のコミドリコンゴウインコのピポナは、このオカメさんの名前を受け継いでいます。相方が今のピポナに出会った時、頭に名前が浮かんだのだそうです)。

のんは、この時10歳になっていましたが、相変わらず子煩悩です。ピポナもなかなかいいお母さんです。ただ、この夫婦は、2回子供を作りましたが、2度目の時は、体力的にきつかったらしくて(間隔をあまり、空けなかったのが原因でしょう。あ、もちろん、当人たちが、ですよ)、途中でギブアップ。そのあとは、私たちが引き受け、4羽いたヒナのうち、2羽を里子に出しました。

その後も仲は悪くなかったのですが、ピポナに心配していた生殖器系の病気が出てしまいました。私も当時うつ病で、療養中で、彼女を病院に連れて行くこともままならないうちに、急逝したのでした。

2度の結婚で、妻に2度も先立たれたのん。最初の妻とはそれほど年が離れていませんでしたが、ピポナとは5歳は違っていたはずです。つくづく、出産というのが母体にどれほどの負担をかけるのか、思い知らされたものです。

ピポナがいなくなった後は、さすがに元気もなくなって、一気に老け込んだような雰囲気になりました。

「のんも、ついに・・・・・か?」

私たちが、そんなふうに案じ始めるほど、陽気な性格の彼がふさぎ込んだものでした。

やがて、今の家に一緒に引っ越すことになりました。あの頃は50羽近かったので、なかなか大移動でしたね。
環境が変わったことが、のんには良かったようです。もともと、好奇心が旺盛な陽気な子です。新しい環境の中で、次第に元気を取り戻してくれました。東日本大震災の時は、リーダーの一人として、私のサポートもしてくれました。
元気が戻って、ついでに女好きも戻ってきちゃいました(≧◇≦)ただ、彼が声をかけるのが、自分の娘や孫、というのが、なんともはや(;^ω^)みんな彼の好みのグレーのボディで、なかなかグラマーさんなんですが、でもねぇ・・・。

その孫や娘たちも先に逝ってしまいました。今は、別のペアが生んだ、今では我が家で唯一になったグレーのお嬢さんと、プラトニックラブ中です。そのお嬢さん(ちこといいます)も、10歳を超えています。命懸けで繁殖してもらうことを、ブリーダーでもない私たちは望んでいませんから。

今の26歳ののんは、確かに老いも目立ってきたとはいえ、下手をすると彼より若いはずの子たちよりも、若々しく観えます。常に異性に興味を持ち、エネルギーを持ち続けている賜物だろうと、私は、推測しています。

6年前、天寿を全うしたという感じで昇天した、私の最初の相棒のオカメインコのルンは、病気がちであったこともあるのですが、もっと老成した雰囲気でした。彼には妻もいなかったし、彼の愛情は私と、彼の相方であった亮(すけ)に注がれていました。女の子には関心がなかったんですよね。

そう思うにつけ、のんのバイタリティの源は、愛という名のエロなのかなぁ、と、考えたりしている私です。


明日は、なんでも真冬並みの寒さだとか。寒暖差大きすぎ。今日は、暖かかったですしね(あ、関東は)。皆様、くれぐれもご自愛くださいね💕💛私も、完全武装で、君津に行ってまいります。

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