見出し画像

何故なんだーーーー???!!!

今夜は、暴走しよう、ネタも思い出したし! と、思っていた矢先、ラジオからあの「緊急地震速報」の、いやなぁな音が流れてきた。

週末は、NHKFMしか基本聴かない私。NHKは、基本的に全国どこでも速報が出れば、流すから(民放だと、いろいろ基準があって、この限りではない)、何処に出た?! と耳をそばだてた。

「な、なにぃぃぃ?!」

宮城県をはじめとした東北ほぼ全体(青森除く)だという。最初、「北なのね」と思ったが、何故か嫌な予感がした。すると、「大あたりぃぃ」とでもいうように、ゆっくりと横揺れが始まったのだ。

先月の夜中近くの揺れとか、今月の明け方近くのものとかより、穏やかな揺れのような気はした。けれど、長い。長すぎるのだ、揺らされている側からすれば。

しかも、今日は、相方は、休みだが出かけていて、部屋には私一人。階下には相方の母親がいるが、こういう場合は、私一人で対応しなければならない。もちろん、インコたちをなだめて、落ち着かせる役目のことだ。

「いい子だから、フリーズして! フリーズしなさい!!」

そう繰り返す。幸い、揺れは確かに激しさを増さなかったので、なんとか、パニックにならずに済んだ。蜜芋好きの大きなインコたちが、我慢してくれたのが大きい。彼らが大騒ぎすれば、オカメインコたちもやはり、平静ではいられなかっただろう。

揺れが収まったところで、階下に降りて、相方の母親の安全を確認する。震度によっては、階下の人は、揺れがわからないらしい。だが、今回は、怖かったようだ。私が部屋のドアを開けようとするのと、彼女が開けて出てくるのが同時だった。

「揺れましたねぇ」「揺れたねぇ」そういう会話をする。「最近、揺れてばかりですね」「そうだよねぇ。この間揺れたばかりなのに!」こんな何でもない会話だけで、何となく安心する。お互い無事だったからこそ、なのだろうけれど。

部屋に戻って、東北の状況をラジオで聴いてみる。津波注意報も出たという。宮城県だけは、いくらか土地勘があるので、地名を聴いて、胸がつぶれる思いがする。地名を聴けば、情景が浮かぶ土地が、いくつもあるのだ。

今日は、仙台フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会だった。当初の予定では、私は、仙台に1年半ぶりに出かけて、演奏を堪能しているはずだった。それが、事情があって、行けなくなり、家で盛会を祈るだけになった。

地震の発生は、午後6時過ぎだったから、演奏会は無事終わっていたのだけれど(開演が午後3時でしたから、5時には終わっていたはずです)、よりによって、こんな日に「何故だぁ?!!!」と叫びたいのが、私の正直な気分なのだ。

しかも、今、宮城県と仙台市は独自に「緊急事態宣言」を出したばかりなのだそうだ。東北の中でも、感染者の増加があまりに大きいから、ということらしい。東北の玄関口ともいえる仙台市を抱えている分、人の流れも東北の中では桁違いに多いのが原因にあげられている。ただでさえ、萎縮気分でいるところへ、今夜の地震だ。火事やけが人の情報を聴くたびに、被災の規模の小さいことを祈るしかない。

幸い、今のところ、私がつながっている方々で被災された方はいないようだ。ある方の書き込みを観ると(Facebookで)、車に乗っていて、上下動したが、無事帰宅されたとのこと。仙台近辺は確か震度5強だった。

以前、電車に乗っているとき地震があったらしいけれど、私にはわからなかった。安全確認のため、しばらく止まっていたけれど、震度4クラスだったら、電車の振動に紛れるのかもしれない。

「東日本大震災発生から、今年で10年!」ーーーこのフレーズを聴くたびに、眼にするたびに、怒りでむかむかしているのだが、やはり、10年たったことは事実であったとしても、区切りなどではないのだと、つくづく感じる。

先月から、どうも揺れが活発になってきたような印象もあるし、世界各地で、大きな地震も発生している。立ち直ろうと少しずつ動き始めると、まるで、「その方向で復活しても、意味がないのだよ」と、地球に言われているような気がする。

明日は、全国的に春の嵐だとの予報も出ている。宮城方面では、すでにがけ崩れも発生しているそうだし、2年前の台風での被災から回復していない地域もある。各地で避難勧告が出て、避難所も開設されているのは、このためのようだ。津波の被害だけは、免れたようで、ほっとしている。これ以上の被災は、もういらない。

何とか、明日、誰もが何とか無事に過ごせますように。絶望や不安や恐怖に打ちのめされませんように! 「何故だぁーーーーー????!!!!」と、叫びつつ、平穏を心から祈るほかない私の小ささを、あらためて思い知らされつつ、休みます。どうか、無事に週末を皆様、お過ごしくださいますように!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?