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ブライアン・イーノ アンビエント京都

御多分に洩れず行ってまいりました。京都中央信用金庫 旧厚生センター。

東京からこのために来た友人と一緒に行ってきました。

入口にあるお言葉

幕を越えてこの奥に進むと、受付がある。
チケットを提示して、荷物を預けて出発します。
3階から降りてきながら見ると良いと言われてそうすることに。

階段は赤系の階段(レトロだ)に壁が白く整えられていたと思う。
各階の廊下部分などに盆栽と石が置かれている。知らない植栽だけど、陰まで美しい、石はなんだろう、と見ながら、この展示が京都で行われる意味を考える。
なぜ京都で? なぜお寺さんとか名所とか町家とかではなくココなのか?
インスタレーションを鑑賞していけばわかるかもしれない。


まずは3階のThe Ship。ほぼ真っ暗な中で音を聞く。
ゆっくり歩き回って音源や状況や音源を確認しているうちに目が慣れてきた。
周りにいくつかあるベンチに座っている人、寝ている人がいる。自分もベンチで寝てみたいと思ったけど、占領されてて無理っぽい。
これはもう比叡山の修行僧並みに周囲を歩き周りながら何かを感じてみるといいのかな?とゆーっくり3周くらいしたけど、どうもそういう感じではない。それでふと部屋のど真ん中なら音が立体的に聞こえるかもしれないと思い、ど真ん中スペースでしゃがみ込んで音を聞いていた。音楽は静かなだけではなく、ときおり激しく、ときおり怖い感じもあった。

3階のFace to Face。
お顔の写真が3つ。こっちを見ている。見すぎるくらいこっちを見ている。
じっと見ていると、すごーくゆっくりと別の顔に変化していた。
お顔に髭が生えてくるのはちょっと面白かった。

2階のLight Boxes。

こちらもゆーっくり色が変化していく作品。
色がとても綺麗でそれだけで美しい。個人的には境界部分、特にはっきりとは分かれていない部分が気になって、そこばかり見ていた気がする。
一番左のブックスタンドのようなやつは、後光が差している仏像のような気もした。とても綺麗ですた。(これだけ写真撮った)

1階の77 Million Paintings。
天井の高い部屋に木の柱がいくつか立ち、ソファがいくつかあり人々がくつろいでいる、奥の壁に巨大なデジタル絵。この絵も変化していく。それが77 Million Paintingsなのですね。
まずは歩き回る。
盛り砂が二箇所あってカラーの照明が当てられている。これはもしや白川砂なのか?としゃがみ込んで見てみたけど違いました。
そびえ立つ木の柱、よくみるとこれは磨ききっていない北山杉ではないか!おお!やっと京都らしいものを見つけた気がしました。贅沢だ。かっこいい。
後方のソファーで音が降ってくる感じのところがあったので、座ってぼーっとしてみる。くつろぎすぎて眠くなりそうでした。(それがイーノの意図するところなのかもしれないけれど)

そして各部屋以外に全体を通して音楽が流れるThe Lighthouse。
トイレにまで流れていて、館内にいる間ずっと夢のような感覚が冷めないの、素敵でした。
トイレにあるお香が、エキゾチックでもありワールドスタンダードでもあり、高貴でもあり、エスニックでもあり、高貴な魅惑な香り、良かったな。

最後にショップを見てみると、イーノのCDや作品がずらり。懐かしいエアポートのLPまでも展示されていた(持ってるけど)。
公式の図録をみると、今回の展示は、ビジュアルアーティストとしてのイーノの作品のほんの一部だと言うことがわかった。そう、今日のはほんの一部なのでした!

お土産に狙っていた鍵善良房さんの干菓子が売り切れになっておらず、買うことができてよかったです。(当初は一日18箱限定だったけど、人気のため増販することにしたのそう。ありがたいね)
そして相方のSちゃんはTシャツを選んでいる。受付のおねいさんがスタイル良く着こなしていてめっちゃアドバイスしてくれる。のを見て、絶対にTシャツなど買わぬ私が、私も1枚買ってしまいました。

見終わった後にSちゃんと

めちゃめちゃ楽しかった。
でも、なぜ京都で、なぜこの場所で、という疑問は解けなかった。

そして、実はインスタレーションという枠に若干の不自由さを感じたのも否めない。というのも、国内随一の環境音楽の野外パーティ「Off-Tone」などでは、好きなときに好きなように自由に動き回ったり踊ったりできるから、そういうのを何度も体験してるとどうしても「箱の中で展示物をおとなしく鑑賞する」というのが、体感しきれてない感じが残ってしまうのでした。別物だとわかっていても。

でもでも、もちろん、イーノの作品に触れられたのはすごく嬉しいです。
またあれば、絶対また行くし(^o^)/

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