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海野つなみ「スプートニク」感想(ネタバレ注意)

こんにちは。みいぬです。
うーん、書き方模索中。

前にも書いた通り海野つなみ先生の作品が好きです。
直近の作品でかなりグッときたのは
「スプートニク」(祥伝社)

ブラック(?)ブライダル業界で働く、あさりちゃんとその女性上司のしおじさん、しおじさんの弟のわたやんのお話。

エピソード1とエピソード2のあと4年近く開いています。
(最初は単話で購入しました。こういうとき電子って便利!と思います。)
あとがきによると読み切りだったそうです、それが続きを描きませんか?ということになって、でもいろいろあって4年近く開いたとのことでした。
エピソード1だけでも一応完結してはいるのですがファンとしては続きが読めて嬉しい限り。

エピソード1の感想を紹介します。

あさりちゃんが上司であるしおじさんに退職も旨を申し入れると、妊娠し結婚するというしおじさんも退職するという流れに。そして、しおじさんの結婚式2次会で出会ったのが弟のわたやんでした。
(ちなみに2次会会場の店名がスプートニクなのです。)
もしや2人が付き合ったり?と想像しましたが2人の間に恋愛などはないまま、ふんわり終わりました笑

タイトルの「スプートニク」は世界初の人工衛星で
ロシア語で「旅の仲間」でそこから「衛星」という意味になった、と作品中に書いてありました。
(衛星という言葉で「回転銀河」さもあるな、と思ってみたり。)

あさりちゃんの
「そっか、恋人でも友達でも家族でも旅の仲間と思うといいかもしれないね」
という言葉がとても響きました。

そしてエピソード1の終わりに

人生が旅なら 出会う人たちは旅の仲間
出会って 少し一緒にいてまた別れて そのくり返し
そう思うと この先の不安や怖さも 少し薄らぐような気がした
どこまで一緒に行けるかわからないけれど
どうか旅の道中 少しでも楽しく過ごせますように

と書いてあります。

話は少し変わりますが今、私は精神的に落ち込んでいます。
落ち込みを解消するためには?と検索をしたら笑
「セルフ・コンパッション」というものがありました。
これは自分への慈しみを意味し、他者を思いやるように自分自身のことを大切に思うことだそうです。
そして自分を慈しむことができたなら、その慈しみを周りに広げていくと良いそうです。
スプートニク エピソード1のラストとちょっと似てませんか?

海野先生の作品は、いつも私の心をフラットにしてくれることが多いです。
落ち込んで少し気持ちが上向いてきてフラットな気分になりたい、というときにいかがでしょうか。

今回は主にエピソード1を紹介しました。
作品自体は2020年コロナ禍から始まるエピソード2から最終話のエピソード6まであります。
そちらもとても面白いので気になった方はぜひ!

それでは、また。

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