ウイッシュ 感想

・お世話になっております.粉骨です.

・遅くなったが「ウイッシュ」を見てきた.ディズニーに関するものはなるはやで感想を残しておきたいので,頭は整理されてないが,いろいろ書いてみよう.ネタバレしか含みません.

・まず,めっちゃよかったと思う.特に,ディズニー100周年をテーマとしたときに.
・吹き替えで見ました.

・てか,レビューサイト見てみよう.初見で見たかったから,Twitterでもミュートワードにしてた.評判悪かったことだけ知ってる.
・えー!高評価レビューにも,低評価レビューにもあまり賛同できない!!
・異端児だ異端児.アタシは問題作(アタシは問題作).

・賛同できたのは,「オマージュがきつい」と「脚本の不自然さ」かな.
・オマージュは全体的にはめっちゃ好き.ウイッシュがあふれるシーンのラプンツェルぽさ,薬つくるシーンのアースラっぽさ,スターの粉のティンカーベルっぽさ,鶏シーンのFreind like me/Be our guestっぽさ,部屋にこもるエルサっぽさ,とか自然なシーンの奴はめっちゃ好き.歌う花はアリスだし,それを叩くのはアンダーザシー感あった.暖炉に本を投げるのって何かあったよな.思い出せない.もう何があったか忘れてるくらいオマージュいっぱいで楽しかった.
・ただ,最後の方の「鏡よ鏡」とかはやりすぎ感あった.そういう点では賛同できる.というか好みの話だけど.
・「脚本の不自然さ」はたまに感じた.マグニフィコが地下降りるときの「作業するのに丁度いい部屋がある」ってセリフ,説明すぎて面白かった.だけど,あれしか解決策思いつかない.スタッフも考えに考えて泣きながら入れたセリフだろうな.試写会の時も,そのシーンは耳ふさいでたと思う.

・というか,「~~って思ったけど,脚本家はこんなとこまで考えてないだろうから杞憂だな」みたいなレビューがあったけど,なめすぎている.考えているに決まっている.エンタメのプロをなめるな.

・一番賛同できなかったレビューは,「自力で解決しようというメッセージが~~」という意見.多分自力の意味を取り違えている.最後に空を飛びたいと願っていた女性は王紀の力もエンジニアの力も借りて達成しようとしている.レビューの書くように,「by yourself」がテーマなら,ダヴィンチの人力飛行機みたいのを設計するシーンを書けばよい.
・あくまでスターに願いをかなえる能力がなかったことが,「自力で」の意味だと思う.”星に願いを”には限界があるということ.魔法の杖だって,しっかりと壊されている.「一人で」ではない.

・レビューをもとに感想を書くの良くないな!!シンプルに思ったことを書こう.

・画風めっちゃ好き.初めはゲーム内のムービー見てるみたいな違和感があったけど,実際そんなレベルではなく,段々慣れてきた.特にスターとバレンティノの新旧キャラクターが共存できるのは,あの画風だからこそなんだと思う.絶対そうだ.

・そしてテーマであった「願い」.願いを持つことと叶えることを分けて考えていることが本当に良かった.「願望所持賛歌」がメッセージだよね.

・まず,マグニフィコが作ったロサス王国は本当によくできた仕組みだよな.願いをいったん預かり,その記憶をなくす.マグニフィコが「国のためになる」と判断した願いだけ,数名叶える.よくできている.「王がその判断を下している」という事実が国民に知られなければ,国は上手く回っていたことが描写されている.「願望が支配される世界」を思考実験したディズニーは上記の条件のもと「うまくいく」という判定を下したのだ.

・この国は,ロリコンにとって天国だ.自分が子どもとイチャイチャしたいという欲求を忘れさせてくれる.叶わない自身の性癖を抱えたまま生き,叶えようとすれば他者を大きく傷つける存在であると自覚しながら生きる現実は,ロサス王国に比べて地獄である.

・イケてることを書こうとすると,「だ・である」調になる.

・そんな王国でマグニフィコが勝手な判断をしていると知ってしまったアーシャ.アーシャの経歴や信念の源流がわからないというレビューがあったが,「何も知らない」ことがアーシャの何より大事な特徴だと思う.つらい経験を通して,どうすれば哀しむ人が減るか考えに考え,仕組みを作ったマグニフィコに対し,なんも考えてないが,「願いは人にあるべき」という当たり前だがどこまでも身勝手な考えを持つアーシャの対比だ.
・哀しみが生まれないユートピアを現実世界に戻したのがアーシャだ.願いが胸に入った瞬間,ロリコンは絶望する.性被害の可能性も出てくる.

・マグニフィコが悪かった点を整理すると,
   *自分を敬ってほしいという横暴さ
   *どの願いが危険かを個人的に,かつかなり厳しく決定していたこと
くらいじゃない.二つ目に関しては王国の存続を気にしての考えでもある.
・この二つが原因で,アーシャの脅威に対して禁断の魔法に手を出すという行為に手を染めてしまったね.悪い悪い.

・前ロサスをより良い国にするには,願いの善悪を評価する司法機関を作ること,その評価軸を作る国会を作ること,その評価軸の良し悪しを国民に投票させることくらいか.そもそも「願いを国に預けること」に反対している国民は居なかったし.政治を王紀に任せて,マグニフィコは「願い預かり&叶えマシーン」に徹すれば,さらにいい王国だった.

・本当に思ったことを適当に書いている.

・一人一人がスター.これよく分かってない.文脈的には,一人ひとり願望を所持する自由がある,というくらいの意味かな.ロリコンであることは,誰も咎めてはならないということ.

・最後に歌っているとき,喉元が光ったのは何だろう.そもそもスターが触った人かつ願いを持っている人しか光らなかった気がする.その光が伝染したのか,はたまた杖にいたスターがめっちゃ頑張ったのか.

・レビューの中に,「明らかにトランスっぽい人がいて集中できなかった」という意見があった.トランスが作品に登場するとノイズになってしまうと考える人が撲滅するまで,ディズニーさんは映画に多様な人間を登場させてください.ポリコレは正しい.

・最後の「顔がいい奴は大体悪い.だからお前らとつるんでるんだ」的なセリフ,最初はぎょっとしてなんでこんなセリフ入れたんだと思ったが,仲間内くらい好きにさせろという意味かなと思ったり.その後殴られるとこ含めてね.

・サイモンの「自分が何者でもなくなることが怖かった」的な発言,考えるものがある.それまで大した努力をしなかった若者が,外部から急激に何かしらの(悪い)モチベーションを与えられ,無理してマルチに手を出す.友達も巻き込み,人間関係も終わる.みたいな.
・ちがうかも.

・曲,よかったと思う.ディズニーチャンネル味があるっていう意見は,なんとなくわかる.ハンナモンタナ感.

・また何か考えたら書き足します.

・お笑い初めてから,note書いてなかった.もう少し書きたいな.楽しい.


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